SC2004 出展レポート2 (BST 営業本部 K)
今年も11月6日から12日の会期にて、アメリカ、ピッツバーグにおいてSC2004 が開催された。既知と思われるが、この展示会はハイ・パフォーマンス・コン ピューティングの世界に生きる人たちが中心の展示会であり、更に言えばハー ドウェア寄りの色が濃い性格のものである。昔から各国の大手ITベンダーを 中心に、その規模と性能を競う場であり、この展示会開催中に発表となるスー パーコンピュータのTop500ランキングの発表で盛り上がりは最高点に達する。
私も以前はHPCユーザを中心にしたシステムセールスであったので、この展示 会はそれなりの意識を持って注目していたし、また日本から参加する多くの 顧客を引率したりもしていた。が、この7月からビジネスサーチテクノロジ (以下BST)に入社してからは、HPCどころかハードウェアからも縁遠い環境に 身を置くこととなったために、まさかこの展示会と関わりを持つことになろう とはよもや当初思ってもみなかった。ましてや出展者の立場になろうとは・・・。 が、入社後、検索という世界に身を置くようになり、その可能性と広がりがこれまで 自分の思っていた以上に広く深い分野にまで渡っているのを痛感し始めた矢先の10月初旬、 突然SC2004への出展の打診を受けた。このあたりの時期には、BSTのGrid対応検索エンジンの プロモーションをいろいろと模索していたころでもあり、この時点ではSCがこの目的に 格好のステージであることを確信するようになっていた。
詳細は後述するが、この狙いは的中し、事実、ハード屋さんが中心の展示会場において、 アプリケーションで、検索で、ましてや東洋の島国からの初出展者でと、BSTの位置付けは大変珍しいようで、 会場内でそれなりの注目を集めることに成功した。
前振りはこの程度にして以下に今回のSC2004をレポートしたいと思う。
まず、展示会全体の雰囲気から言うと、各サーバメーカーははっきり言って、 インテルとAMDばかりという印象。多少被っている皮は 違っていても、中身がこれほど一緒とは。 わかっていたことだが、一堂に会すると尚更その印象を強く感じる。 例外なのは、IBM PowerとSun SPARCぐらいのものである。 インテル、AMDのプロセッサメーカーは、自社の用途別プロセッサを各サーバメーカーに 営業しているというような場面も見受けられた。 HPCと言えども、その製造に関しては完全に分業が進み、ことCPUに関しては、 完全に専業メーカーにお任せという体制が定着したようだ。
その流れからすると、逆にIBMの力はやはり抜きん出ているという印象を 強く持った。会期直前にBlueGeneがTop500の1位を獲得したことも手伝って、 IBMのブースは毎時定時開始のセミナーは、ほぼ毎回満席状態で、 集客に苦労する日本の大手ベンダーとひどく対照的であった。 あと全体から印象的だったのは、ひところ流行った1ノード2CPU程度の薄型の IAサーバを多数重ねてお手軽にFlops値を稼ぐクラスタ手法から、 例えば1ノード8wayのOpteronを高速のインターコネクトで接続するという手法に移行しつつ あるように感じた。SGIもhpもこの流れで、シェアードメモリの優位点を強調する展示、発表をしていた。
次に弊社の展示について。たった1コマのブースをほぼ手作りで設営した。 必要な器具、文房具類は私が現地入りするまでに、Kさんらが調達してくれて いたが、実際の設営は8日(月)の朝から、それこそ総出で 行った。ブースの壁にパネルを1枚掛けるのも、パネルに針金を巻きつけ、ひとりが イスに登って、もうひとりが離れたところから水平の具合を見るといった具合で まさに学園祭のノリで進められた。その傍らでは、社名ロゴをカッターで切り取り、 段ボール紙に貼り付ける作業が行われている。 まるでショールームのような豪華さで、美人のコンパニオンを擁して集客を行う大企業の ブースとは比べるべくもないが、我々のコーナーは、右隣のSUSEといい、左隣の NAGといい、1コマ軍団はこじんまりとしながらも、それなりにいい味を出して いたように感じられた。
BSTブースへの来場者は、ノベルティの3色ボールペンにつられて来る人も結構いたが Grid対応検索エンジンのテストサイト希望のひとから、検索を勉強中の学生まで、 引いてはピッツバーグ市の誘致係りまでと幅広く訪れてくれて、そのほとんどが日本以外の国のひとであった ことを考えるに、新顔のBSTとしての海外発の露出作戦としては、その効果が 十分にあったと感じられた。
最後に我が社でも来年から 参加してみようかと思われた方のために、僭越ながら以下若干のアドバイス。
ノベルティ。これが結構ばかにならない。他社のノベルティ(キャップ、ミニ・ルービック・キューブ、 ポストイット、キーホルダー、からTシャツ、i-Podまで)も一見取るに足らないようなものが多いが、 お祭り気分も手伝ってか、これらをネタにすると名刺集めに効果大である。
と以上のようなわけで、突然振って沸いたようなアメリカでの展示会出展も、ほとんど 学園祭のようなノリではあったが、なんとか成功裏に終了することが出来た。 一時はどうなることかと気をもんだ時期もあったが、展示会最終日には、来年のSC2005への 出展申し込みをしている、元気なKの姿が、今回の出張の成果を象徴していると実感した次第。
[End]