ECサイトにおける商品画像の有無は、売上に直結する重要な要素の1つです。
多くの方はこの事実を理解していることでしょう。しかしながら、売上に直結する画像の設置箇所については意外と見落とされがちです。売上に直結する商品画像の設置箇所としてあげられるのは、「サイト内検索のサジェスト内」です。
サイト内検索の「画像付きサジェスト機能」でECサイトの売上改善ができた事例は多数存在します。
この内容については本記事の後半で紹介していますので、気になる方は目次の「ECサイトの商品画像はサイト内検索にも設置する」をクリックしてください。
まず見落とされがちな商品画像の設置箇所を紹介しましたが、本記事ではECサイトの商品画像が売上に直結する理由と売れる商品画像を作るためのポイントを解説していきます。
それでは、ECサイトの商品画像が売上に直結する理由について、以下の項目に分けてそれぞれ解説していきます。
ECサイトで商品を購入する際、ユーザの多くは商品画像の有無を重要視しています。
マーケティング情報メディア「BWRITE」(https://bwrite.biz/)のデータによると、「サイトやアプリの購入時、商品画像を何枚見るか?」という質問に対して、以下のような回答が並びました。
◾️|1枚:約5%
◾️|2枚〜3枚:約25%
◾️|4枚〜5枚:約15%
◾️|全て:約55%
この内容からも分かるように、半数以上のユーザは掲示されている商品画像をくまなく確認しています。また、30代までの女性4,404名を対象に「TesTee Lab」が実施したコスメEC利用調査によると、商品ページで重視する情報として、口コミやレビューに次いで「商品画像」が上位に入っています。
運営側としても、画像を掲載することで文面だけでは伝えられない商品の魅力を訴求できますので、積極的に活用していくべきでしょう。
ECサイトでの購買は実店舗とは違い、商品の質感や色味などを具体的にイメージすることが難しくなります。そこで、商品の特徴をユーザに伝え、購買意欲を高めるために商品画像は欠かせません。
商品画像をもとに商品の品質や信頼性を判断するため、商品画像から信頼性の高そうな印象が得られた場合、商品に対する信頼度も高くなり、購入の意欲が高まります。そのため、商品画像がユーザに与える影響を意識し、適切な画像を使用する必要があります。
また、商品画像のほかに商品の特徴や使い方が分かりやすく伝えられていると、ユーザは実際に自分が使っている様子をイメージできるため、商品に興味を持ち、購入に至る可能性も高くなります。
商品画像は単に掲載すればよいわけではなく、その画像の質も問われます。ユーザが商品を検索した際に表示されるサムネイル画像として、商品画像が使用されるケースがあります。そのため、魅力的な商品画像を使用することで、ユーザが商品ページにアクセスする可能性が高くなります。
それでは、実際に売れる商品画像を作るポイントとして、以下の項目をそれぞれ解説していきます。
商品撮影で最も重要となるポイントは「照明」です。光の強さや色味、当てる方向などで画像の印象が大きく変わってきます。
そのため、以下に気を配り撮影することで、商品のイメージをよりよいものにすることができるでしょう。
◾️|できるだけ太陽光で撮影する
◾️|窓辺に近い場所で撮影する
◾️|午前中〜正午にかけて撮影する
太陽光を使用して撮影する理由は、ナチュラルさを演出するためです。
太陽光で撮影できない場合には、照明に気を配ることで、商品の色合いや質感がより鮮明になります。また、照明の強さと向きを調整することで、商品の陰影や立体感を表現することができます。
商品の背景は、商品を引き立てるためにシンプルであることが望ましいとされています。
背景が装飾されているとメインの商品が埋もれてしまう可能性があります。白色やグレー色など、商品と調和する色を背景色として選ぶようにしましょう。
上記の項目で撮影をする際には、商品のさまざまな特徴を伝えるためにも複数の角度から撮影をしましょう。正面からの画像だけでなく、側面や背面からの画像も撮影し、ユーザに商品の色、形状、質感、サイズなどを明確に伝えられる商品画像を撮影しましょう。
近年はスマホを始めとしたカメラの性能が大きく向上していますので、基本的な設定はカメラ任せで問題ありません。
撮影した写真をより魅力的に見せるための加工も必要です。
基本的なサイズの調整はもちろん、背景に不要なものが入っていた場合は取り除くなどの加工が可能です。また、写真で重要となる光の効果などについても強弱を設定できますので、魅力的な商品イメージとなるように工夫してみましょう。
画像編集にはさまざまなソフトが販売されていますが、最も一般的に使用されているものはAdobeが提供している「Photoshop」です。有料ソフトではありますが、写真編集をはじめさまざまな分野で使用されているソフトですので画像に対してあらゆる加工を施せます。
無料の場合は「Canva」などが操作性に優れているため初めての方にも使いやすくおすすめです。
ECサイトの売上向上に欠かせないツールとして、サイト内検索があげられます。
このツールに商品画像を設置することで、ユーザビリティの向上はもちろん、コンバージョン率の改善が見込めます。
一例として、株式会社ラコステ ジャパン様が運営する「ラコステ公式サイト」と「エーグル公式サイト」のサイト内検索に画像付きサジェスト機能を設置した結果、「ラコステ公式サイト」では、サイト内検索利用者の直帰率が83%改善、サイト内検索経由のCV率が2.8%向上しています。
また、「エーグル公式サイト」では、サイト内検索を利用していないユーザと比較するとCV率が47.4%も向上しています。このように、商品画像をサイト内検索に設置することはECサイト運営において重要な要素であるといえるでしょう。
≫≫ 画像付きサジェスト導入事例|株式会社ラコステ ジャパン様
ECサイトにおける商品画像の重要性について解説してきました。
このことは多くの担当者が把握している内容ではありますが、「サイト内検索のサジェスト内」への設置については意外と見落とされがちです。
高い効果が期待できるサイト内検索ツールと、商品画像をうまく組み合わせることで、ECサイトの売上向上につなげましょう。そのためにも、本記事の内容が参考になりますと幸いです。