ECサイトに欠かせない要素のひとつであるサイト内検索。販売している商品やコンテンツを検索できるのはもちろん、それ以外にもさまざまな機能が搭載されています。
その中でも「サジェスト機能」はスムーズな商品検索を支えるもので、ユーザの離脱防止を実現する上で必須の機能といえるでしょう。
そこで今回は、サイト内検索の中でもサジェスト機能に的を絞り、メリットとデメリットを確認しつつ、サジェスト機能を使って売上向上を実現させるためのポイントをお伝えします。
サジェスト機能を説明する前に、簡単にサイト内検索ツールについて見ていきましょう。
サイト内検索ツールとは、主にECサイトや企業、官公庁など商品数や情報量が多いWebサイトで、目的のページを見つけやすくするために設置されているサービスです。
サイトマップや商品一覧でも、目的のページを見つけることは可能ですが、ページ数が膨大になると、それだけでは簡単に見つけられなくなります。そうした場合でも簡単に目的のページを見つける手段として、サイト内検索ツールがあるのです。
サジェスト機能とはどのようなものかについて説明しましょう。
そもそもECサイトで売上を向上させるための重要なポイントは、スムーズにユーザを目的の商品ページへ誘導することです。せっかくサイトを訪れても、目的の商品が見つからなければ簡単に離脱してしまいます。
そこで活躍するのがサイト内検索ツールですが、「商品名が長い」「商品名をはっきりと覚えていない」などの場合、ユーザは検索窓に入力することが手間になり、商品ページ到達への大きなハードルとなります。
このユーザの手間を解消するのが「サジェスト機能」です。
例えば海鮮品の販売をしているECサイトで、ユーザが「カニ」を探しているとします。ひと口にカニといっても「毛ガニ」「タラバガニ」「ズワイガニ」「花咲ガニ」など、その種類は多様です。種類を思い出せない場合は、どのような検索キーワードを入れればよいか分かりません。
このとき、サイト内検索にサジェスト機能が搭載されていれば、検索窓に「カニ」と入れるだけで「カニ」を含んだ関連キーワードを表示することができます。候補の中から気になったものを選択して商品情報へ移動できるため、離脱防止につながります。
サジェスト機能を搭載したサイト内検索ツールを利用することで、次のようなメリットが得られます。
サジェスト機能が搭載されていないサイト内検索の場合、検索結果が正しく表示されるように、商品名を正確に入力しなければなりません。
しかし、サジェスト機能があれば、キーワードを何文字かを入力するだけで、目的の商品がサジェストとして表示されるため、少しの手間で目的のページが見つかります。
また、サジェストで表示された商品をクリックすることで、そのまま商品ページへの移動が可能です。検索結果の一覧ページから目的の商品を見つけて移動する手間も無く、目当ての情報に到達するまでのスピードが格段に速くなり、ユーザの利便性が高まります。
通常の検索では「マウンテンパーカー」を検索する際に、誤って「マウンテパーカー」と入力してしまうと、通常の検索であれば検索結果は0件となってしまいます。
しかし、サジェスト機能があれば、最初に「マウ」と入力したあたりで「マウンテンパーカー」を候補として表示できます。
また、文字の入力中にサジェストが表示されない場合、検索を実行しても何もヒットしない可能性が高いことが事前にわかります。そのためユーザは早いタイミングで検索キーワードをを見直すことができます。入力ミスなどにより検索結果が0件となるケースを減らし、ユーザの離脱防止につなげることが可能です。
検索のサジェスト機能を使って、訪れたユーザが手間なく商品を見つけられることをユーザに実感していただくことで、特に文字入力が面倒なスマートフォンからのサイト利用・検索利用回数の増加が望め、回遊率も向上します。
サイト内検索でユーザが入力したキーワードは全てデータとして蓄積されるため、サイト内検索の利用者が増えれば増えるほど、ユーザのニーズを把握・分析するのに役立ちます。
このデータは今後の戦略を左右する貴重な情報源となります。
一般的に、サイト内検索を利用して能動的に商品を探すユーザは、比較的購入意欲が高いユーザです。そのような購入意欲の高いユーザをいかにサイト内検索ツールでスムーズに目的の商品へ到達させるかが売上向上のポイントともいえます。
サジェスト機能を使えば、目的の商品名が曖昧でも迅速に商品ページへ到達できるため、購入につながる可能性が高まります。つまり、最終的には売上向上に貢献する点がサジェスト機能の最大のメリットといえるでしょう。
ECサイトにとってメリットしかないとも思えるサジェスト機能ですが、デメリットがないわけではありません。
サジェスト機能がデメリットとなるケースは、表示されるサジェスト候補の内容がユーザの求めるものからはズレているような場合です。
詳しくは後述しますが、検索しても結果が0件となる候補語が表示されたり、想定する検索結果とかけ離れた候補を表示したりする精度が低いツールではせっかくのサジェスト機能も離脱要因になってしまいます。
サジェスト機能のメリットとデメリットを踏まえ、売上向上を実現するためにはどのような点に注意しなくてはならないのでしょうか。
精度の高いサジェスト表示が可能なサイト内検索ツールを選択するのはもちろん、それ以外にも次のようなポイントがあります。
サジェストは商品名が曖昧なユーザに対し、検索キーワードの候補を表示させることで商品ページに移動しやすくするための機能です。
そのため、サジェストで表示された候補キーワードに紐づく商品がサイト上に存在しなければ意味がありません。
候補として表示しておきながら検索を実行しても何もヒットしないのであれば、ユーザはそのECサイトに対して不信感を持ってしまいます。
検索結果が0件となるサジェストワードは表示させないようにしましょう。
サジェストはテキストだけではなく、画像表示ができるツールがおすすめです。商品を知っているユーザはもちろん、商品知識が曖昧なユーザにとってもテキストより画像のほうがイメージがわきやすく、商品ページへ移動してもらえる可能性も高まります。
では、実際に自社のECサイトにおいて、サジェスト機能付きサイト内検索ツールを利用する方法を説明します。
サイト内検索ツールには無料のものと有料のものがあります。無料のものは、ECサイト構築システムにデフォルトで付いているものが多く、設置も簡単です。
ただし、機能が限定されていたり、検索精度が低かったりといったデメリットもあります。サイトの利便性を高めるためには、有料のもので、高機能かつ検索精度の高いツールがよいでしょう。
外部の有料サイト内検索ツールもさまざまな種類がありますが、その中でもおすすめなのがECサイト向け商品検索ツールのGENIEE SEARCHです。
高機能で検索精度が高いことはもちろん、画像つきサジェスト機能を含むがプランが選べます。サジェスト機能を重視してサイト内検索ツールを選択するのであれば、おすすめのツールです。
サイト内検索はECサイトの売上向上に大きな影響を及ぼすツールです。しかし、単純に検索ができるだけでは、高い効果は見込めません。ユーザにとって使いやすく、便利なサイト内検索でなければ設置の意味がありません。
サイト内検索ツールにはさまざまな機能がありますが、その中でもECサイトの利用促進に高い効果が期待できるのがサジェスト機能です。1~2文字を入力するだけで、複数の候補を表示するため、特に文字入力が面倒なスマートフォンユーザにとって必須の機能といえるでしょう。
これからサイト内検索ツールの導入を検討している場合は、精度が高く画像表示のできるサジェスト機能に対応しているGENIEE SEARCHをおすすめします。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。