Webサイトに訪れたユーザが、すぐに目的の情報や商品にたどり着くことができなければ、何もアクションを起こすことなく離脱してしまう可能性があります。
その対策として、サイト内検索ツールを導入する方法があります。
サイト内検索ツールを導入することにより、訪問したユーザが欲しい情報や商品へスムーズに辿り着くことができるため、離脱を防ぎCVRの向上につながると言われています。
今回の記事では、検索機能についての基本的な知識から、導入のメリットを解説するほか、おすすめのサイト内検索ツール5選を徹底比較します。
まずはじめに、サイト内検索ツールについての基本的な知識を以下2点に分けて解説します。
検索ツールは、「ユーザがWebサイトで目的の情報を探す際に、特定のキーワードや条件を使って該当するページを見つける」ためのツールです。検索窓にキーワードを入力する使い方がよく知られています。
例えば、Web通販サイトで洗濯用洗剤の購入を検討しているとします。Web通販サイトの検索ボックスに洗濯用洗剤の商品名を入れてキーワード検索すると、Webサイト内に掲載されている洗濯用洗剤の情報が表示されます。
この一連の流れを実現するのが検索ツールです。
これはWeb通販サイトだけではなく、情報発信を目的としたWebサイトでも同様です。なぜなら、求めている検索結果が商品ではなく、記事の内容や情報になるため、基本的な機能、仕組みには違いがないからです。
このように、検索ツールは多くの商品や情報を取り扱うWebサイトにおいて、なくてはならない存在と言えるでしょう。
≫≫ サイト内検索とは?検索機能の3つの利用方法から導入方法まで徹底解説
サイト内検索ツールを設置する場合、Webサイトの目的に合わせて、最適なサイト内検索ツールを設置する必要があります。サイト内検索ツールが使われるWebサイトは主に次の2つです。
それぞれ役割が異なるため、目的に合わせた機能を持つサイト内検索ツールを設置することが重要です。
企業サイトは、プレスリリースやIR情報、製品情報、企業情報などを求めて、さまざまな目的を持ったユーザが訪れます。
ユーザのニーズに応えるために、コンテンツの量を増やしたり、複数サイトを運営したりすることで対応しますが、情報がどこにあるのか導線が複雑化しやすく使いづらくなる可能性があります。
そのため、検索のミスマッチを防ぐゆれ語の対応、複数サイトの情報を横断して検索できる機能を持ったサイト内検索ツールがオススメです。
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商品購入を目的にEC サイトを訪れたユーザであっても目的の商品が見つけられなかった場合、8割がそのサイトでの購入を諦めるといわれています。そのため、ユーザが求めている商品に対して的確な誘導が求められます。
ユーザが求めている情報を的確に提供するためにも、検索した際のゆれ語の対応や、画像付きサジェスト機能を持つサイト内検索ツールがオススメです。
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冒頭でお伝えした通り、サイト内検索は多くの商品や情報を取り扱うWebサイトにおいて、必要不可欠な機能です。
ここのセクションでは、サイト内検索ツールの利用方法を無料のGoogleカスタム検索エンジンを例に解説していきます。
日本のみならず、世界中で使用されているGoogleカスタム検索を使用する方法を解説します。
Googleカスタム検索導入のメリットとしては、無料でありながらも簡単に利用できるという点です。しかしながら、ユーザインターフェースやデザインといった機能面については、最低限の内容しか利用できない上に、Googleの検索媒体内にある商品や記事の検索結果しか表示することができないというデメリットもあります。
上記の内容を踏まえて導入する場合は、以下の手順に沿って進めていきましょう。
上記の設定が完了したら、Googleカスタム検索の検索窓がWebサイト上に表示され、利用することが可能となります。
≫≫ Googleカスタム検索の設置方法と最適なサイト内検索の選び方
次に、外部ツールをインストールする方法です。
現在、サイト内検索ツールはさまざまな機能が備わったものが配布されているため、想定する運用を考慮した上で選択することが可能です。デザインや機能が比較的シンプルで最低限のものから、さまざまな内容を細かく設定できる多機能なものまで用意されています。
そのため、導入すべき最適なツールはWebサイトによって千差万別です。例えば、一般的なWebサイト構築サービスであるWordPressでは、プラグインの導入によって実装することが可能ですし、より高性能となる専用ツールを導入したい場合は有料のツールを選択する手段もあります。
当然のことながら、これらは性能が高くなるにつれて費用も高額となっていきます。商品数が膨大となりやすいWeb通販サイトなどにおいて、無料の単純な機能しか有していないツールでは十分とは言えません。
そのような場合には、多少費用が発生しても高機能なツールの導入がおすすめです。
このように、対象となるWebサイトによって適切な外部ツールを選択することを心がけましょう。
商品数が膨大なWeb通販サイトや情報量が多いWebサイトでは、検索ツールの効果は大きくなります。しかし、検索ツールを導入するメリットはそれだけではありません。
ここでは、導入におけるメリットを2点、さらにデメリットを1点解説していきます。
Webサイトにサイト内検索を設置すると、サイトを訪れるするユーザと運営者の双方にとって多くのメリットがあります。適切に活用することでCVRや売上の向上が期待できます。
ここからは、サイト内検索ツールを導入するメリットについて詳しく解説します。
CVR(Conversion Rate)とは、Webサイトを訪れたユーザが商品の購入やお問い合わせなどのサイトの目標に対して、アクションを起こした割合を指します。特に、Web通販サイトにおいては、膨大な数の商品群の中からも目的の商品を探し当てる必要があります。
そのため、検索機能が備わっていなかったり不十分な場合、途中で探すことを諦めてしまいほかのサイトへ移動してしまうことも考えられます。しかし、商品検索が可能な状況では、商品名を入力するだけで、容易に目的の商品にたどり着くことができるため、結果として商品の購入、つまりCVRの向上につながるのです。
このように、ユーザの労力を極力省くことで、商品購入の後押しが可能となります。
メリットの2つ目は、訪れたユーザの検索結果を元に、潜在的なニーズを把握することができる点です。
多くの検索ツールには、入力されたキーワードの情報を保存する機能が実装されています。実際にユーザが入力した情報を確認することで、この時期に何が求められているのか、何の需要が伸びているのかを分析することが可能です。
分析した上で、その時期に検索回数の多い単語に関連する商品はトップページに表示させることで、Webサイトに訪れたユーザに対して瞬時に目的の商品にたどり着く動線がつくれ、結果的にCVRの向上に繋がります。
このように、検索履歴を活かした施策により、ユーザのニーズを満たすWebサイトへとアップデートすることが可能です。
ツール導入のデメリットとしては、費用が発生する場合があるという点です。
選択する外部ツールによっては、導入時のコストはもちろん、月間の使用料といったランニングコストが発生する場合があります。このことは、月々の固定費を極力抑えたいと考える運営者にとっては、デメリットと考えられるでしょう。
しかし、このように費用が発生するツールの多くには、高い機能が備わっています。そのため、無料ツールと比較した時に前述したメリットをより大きく享受できる可能性が高くなります。
また、無料ツールには広告表示のオプションがついている場合があるため、広告の表示によってデザイン性を損なったり、外部サイトへのユーザ流出を招いたりする可能性を無くすことができます。
このように、費用の発生を一概にデメリットとは言い切れないことも把握しておきましょう。
導入時には、複数のツールからWebサイトに適したものを選択する必要があります。そのため、はじめは何を判断基準にすれば良いか、難しい部分もあるかもしれません。
ここでは、ツール導入時の比較ポイントについて、以下の3点に分けて解説していきます。
このポイントを確認した上で、最も適したツールを選択できるようにしましょう。
まずは、検索精度と速度を確認しましょう。
検索ツールである以上、やはりこの2点が十分に機能していなければ、ユーザはもちろん運営側としても導入したメリットが少なくなってしまいます。そのため、検索精度や速度の良いツールを選択するべきですが、どの程度が適切なのか判断は難しいかと思います。
そこで、検索精度の場合は、以下の基準を元に判断するようにしましょう。
そして、速度については複数あるツールの導入事例の中から、自社Webサイトの規模に近い導入事例があるかを確認した上で、検索結果の表示速度が速いものを選択するようにしましょう。
一般的にはページが多くなるにつれて、検索結果の表示速度は低下する傾向にあります。そのため、自社と同じような規模のサイトでの導入事例がないかを確認することをおすすめします。
サイト内検索の精度を改善した事例としては、ユーザの目的にあった情報を提供できるようにナビゲーションの精度を強化した株式会社シーイーシー様は、全文検索やサジェスト機能をWebサイトに実装することで、ユーザの入力の手間を省きユーザビリティを向上させています。導入事例は以下のリンクからご確認ください。
無料のサイト内検索ツールや、ECシステムに標準付属されている検索ツールの場合、検索ボックスや検索結果画面のデザインを調整できないことがあります。検索ボックス・検索結果画面のデザインは、検索機能の使いやすさに影響を与えます。
使いやすいデザインに変更できるかどうか、また、自社のサイトに合ったデザインに調整できるかどうかも導入前にチェックしておきましょう。これは単なるWebサイト全体のデザイン面の課題だけではなく、ユーザにとっての使いやすさにも直結する課題です。
各ツールを徹底比較した上で、適切なものを判断するようにしましょう。
≫≫ サイト内検索のデザインで知っておきたい「SBO」とは?
検索ツールの機能面で比較する場合、導入するサイトに特化したツールを選択するようにしましょう。例えば、膨大な商品を取り扱うWeb通販サイトの場合では、ユーザの購入をサポートすることに特化したツールを選択することが重要です。
特に、キーワード入力をサポートする「サジェスト機能」を実装しているか否かはコンバージョンに大きく影響します。ユーザの入力ミスを自動で修正することで、スムーズに購入へと繋げることができます。
そのほかにも代表的な機能として以下があります。それぞれを確認した上で、適切なツールを選択するようにしましょう。
≫≫ サイト内検索ツールの基本機能&売上アップにつながる便利機能を紹介
ここからは、以下5つのツールを紹介していきます。
どれもおすすめできるツールなので、ご自身の想定する環境に適したツールを選択しましょう。
会社名 | 株式会社SyncThought |
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費用 | 初期費用:200,000円~/月額50,000円〜 |
公式サイトURL | https://www.syncsearch.jp/ |
企業サイトに特化したサイト内検索ツールで、全文検索の高速化や高精度な検索ができるエンジンを搭載しています。情報が混在する企業サイトの課題を、ドメイン横断検索や表記ゆれ対策で解決することができます。
検索範囲やデザインなどの細かい設定をしたい場合は、管理画面上で設定することができ、手軽に利用したいユーザに対しては、導入から運用まで一貫したサポートを行なっています。
会社名 | ビジネスサーチテクノロジ株式会社 |
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費用 | 初期費用300,000円〜/月額10,000円〜 |
公式サイトURL | https://www.bsearchtech.com/ |
商品数が膨大となるWeb通販サイトの検索に特化したツールです。
単語から検索意図にマッチした結果を迅速に表示することで、売上の向上につなげることができます。
特に、表記ゆれによる検索結果のミスマッチが原因でユーザが離脱する機会損失は非常に多いと考えられており、本ツールを導入することで、ユーザが目的とする商品ページへの到達が容易となります。
大量のデータを扱い、迅速に商品を提供したいと考えるWebサイトにとって、非常に強力なツールといえます。
会社名 | ナビプラス株式会社 |
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費用 | 初期費用300,000円〜 月額費用100,000円〜 |
公式サイトURL | https://www.naviplus.co.jp/search.html |
こちらは「N-gram」と「形態素解析」とよばれる手法によって、非常に高性能な検索結果の表示を可能としているツールです。
導入にあたっては初期費用が発生する上に、月々のランニングコストも必要となりますが、多くの有名企業において導入実績があります。
さらに、ツール活用の幅を広げるための連携サービスも豊富であり、単なる検索ツールに留まらない機能拡充が期待できます。
非常に深いレベルでの分析、対策、その結果による施策が実現できるツールであることから、売上を大きく拡大していきたいと考える運営者向けかもしれません。
費用は発生しますが、それだけの効果は期待できます。
会社名 | ZETA株式会社 |
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費用 | お問合せください |
公式サイトURL | https://zetacx.com/zeta-search |
こちらは、Web通販サイトの高速化・多くの機能を有するツールです。
Web通販サイトに求められる基本機能である、絞り込みや並べ替え、サジェストなどは十分に実装されている上、各ユーザに適した結果表示など、さらに踏み込んだ機能を用意しています。
関連機能の表示も高性能なため、ユーザの「ついで買い」の誘発にもつながるでしょう。
Webサイトの利便性向上、売上に貢献することが期待されるツールです。
有料ではありますが、その分の費用対効果は十分にあると考えられるでしょう。
会社名 | 株式会社マーズフラッグ |
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費用 | お問合せください |
公式サイトURL | https://www.marsflag.com/ja/marsfinder/ |
こちらで特筆すべき特徴は、多言語に対応しているという点です。
標準で21カ国の言語に対応しており、追加カスタマイズによりさらに複数言語への対応が可能となります。海外へ販路を拡大したいと考える運営者にとっては、非常に大きなメリットと考えられるでしょう。
導入面においても、タグを埋め込むだけで表示が可能となり、デザイン面の変更も非常に容易に行なうことができます。近年、Webサイトへのアクセスデバイスとして主流であるスマホにも対応しており、非常に幅広いユーザへのアプローチが期待できるでしょう。
有料ではありますが、比較的安価な運用が可能となるため、低コストでさまざまな機能を使用したいと考える運営者にとって適切な選択となるかもしれません。
検索ツールについて、基本的な情報から実装する際のおすすめツールまでを紹介してきました。
本記事で解説した内容をまとめると以下になります。
また、後半に解説したように、ツールの機能は提供元によって特徴が異なります。
さらに、得意とする内容や分野も異なってきますので、Web通販サイトへの導入か、企業サイトへの導入かによっても、選択肢が変わります。
そのため、ユーザ目線で最適なツールを選択することが重要となります。