2018年の「Google Site Search」終了に続き、「Yahoo!検索カスタムサーチ」が2019年3月末でサービスを終了することが発表されました。
相次ぐサイト内検索サービス終了をきっかけに、今後の自社サイトにおけるサイト内検索をどうしていくかを考えます。
サイト内検索サービスの終了後に、まず多くのWeb担当者が検討するのが、他サービスへの乗り換えです。引き続き無料のサービスを利用する場合には、「Google カスタム検索からの乗り換え方法~サイト内検索を選択するポイントとは~」でも記したように、検索結果等への広告表示に注意が必要です。検索結果内に他社の広告が表示されることで次のようなデメリットがあります。
本来、サイト内検索の導入目的は、ユーザの利便性を上げて自社のロイヤリティを高めることであるにも拘らず、上記のような結果となっては本末転倒です。広告表示の有無やユーザの利便性に適っているかを十分に考慮した上でのサービス選定が重要です。
サイト内検索の目的を「ユーザの利便性とロイヤリティの向上」と述べましたが、検索窓の設置動機については多くのWebサイトで「とりあえず」「デフォルトの機能としてあったから」というケースも少なくありません。
検索窓をなんとなく便利そうだから、という理由で設置しても、検索結果の広告表示の例にもあるように、無料/有料のサービスに限らず、適切な使い方やメンテナンスが行われないと機会損失やユーザの信頼性を損なうことにつながり逆効果です。
サイト内検索の導入を検討する前に、改めて自社サイトにサイト内検索を導入することで得られるメリットを考えてみてください。下記は、サイト内検索を活用することで効果を出している企業の例です。
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サイト内検索を新たに導入して積極的に活用していく以外にも、「検索窓を無くす」という結論もWebサイトによっては有り得ます。Webサイトでユーザが「欲しい情報を、探しやすく、見つけやすく」することがサイト内検索の本来の役割ですから、逆に言えばそのようなナビゲーションができている次のようなWebサイトであれば必ずしも検索窓を設置する必要はありません。
Webサイトによって、最適なナビゲーションは様々です。「検索窓」は、あくまでナビゲーションの一つです。Webサイトによっては、階層型の(グローバル)ナビゲーションで十分な場合もあれば、ファセット(絞り込み)やおすすめ、関連情報が適している場合もあります。
まずはユーザの視点でコンテンツを探してみて、自社サイトにどのようなナビゲーションが備わっていれば便利か、ユーザにとってわかりやすいかを確認してみてください。
現在サイト内検索を導入しているのであれば、手始めに自社のサイト内検索がどのくらい利用されているか、どのようなキーワードでユーザが検索を行っているかをご覧いただくことをおすすめします。検索キーワードからは、来訪ユーザのWebサイト利用意図を知ることができるため、自社サイトのコンテンツの見直しや導線改善のヒントとなりますし、サイト内検索サービスの乗り換えを検討する際の要件も見えやすくなります。
日々コンテンツを工夫してユーザに見てほしい情報を掲載しているにも関わらず、「どこにあるかわからない」「探せない」のでは、手間やコンテンツが非常に勿体無いだけでなく、せっかく来訪したユーザの「情報が得られるはず」という期待を裏切り、離脱させる結果となります。
情報が探しやすく、使い勝手の良いWebサイトを目指して、ぜひ自社サイトにとって最適なサイト内ナビゲーションを目指してください。
ビジネスサーチテクノロジでは、サイト内検索をはじめ、Webサイトのナビゲーション改善についてのコンサルティングを承っております。貴社サイトにあわせた改善施策のご提案も可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
GENIEE SEARCH編集部
(X:@BST_hoshiko)
ECサイトや企業サイトにおける快適なユーザ体験を実現するための導線改善方法から、ECマーケティングの手法まで幅広く情報を発信しています。