パーソナライズド検索は、さまざまなデータからユーザが求める情報を的確に表示できる検索方法です。ユーザの興味・関心に迅速に応えられる点が大きなメリットですが、一方でその仕組みには注意すべきポイントもあります。
本記事では、パーソナライズド検索の仕組みや利用時の注意点について解説します。また、記事内ではパーソナライズド検索の利用を支援する外部ツール「GENIEE SEARCH(ジーニーサーチ)」についても紹介します。
AIを活用した
パーソナライズ施策と
新たな体験
現代社会では、情報の氾濫により消費者が
「コンテンツ疲れ」に陥ることが問題視されています。
このような状況下では、不要な情報を排除し、
ターゲットに対して的確な情報を提供する施策が欠かせません。
必要な情報をピンポイントで届けるための
パーソナライズ施策をご紹介します。
パーソナライズド検索とは、ユーザごとに最適化された検索結果を提供する機能で、おもにGoogleの検索エンジンで採用されています。パーソナライズド検索では、ユーザが検索するたびに、その人固有の属性や興味関心に基づいて結果をカスタマイズします。パーソナライズド検索が参考にするユーザのデータは以下です。
1. 所在地 2. 使用しているデバイス 3. 検索クエリ 4. SNSの利用状況 5. クリックしたリンク 6. 訪問したサイト など |
これらの情報をもとに、ユーザにとって最も関連性が高いコンテンツが表示されるため、ユーザの検索効率が向上します。
≫≫ パーソナライズとは?意味や活用方法からメリットまでを解説
パーソナライズド検索は、ユーザが検索する際の「検索意図」を正確に反映した最も関連性の高い結果を表示して、顧客体験を向上させることがおもな目的です。たとえSEOの評価が高いサイトであっても、必ずしもその内容がユーザの特定のニーズに合致するとは限りません。
ニーズに合う検索結果を表示させるために、パーソナライズド検索はユーザの現在地やデバイスの種類を考慮に入れて適切な情報を提供します。ユーザの各種データは、最適な結果を表示するために非常に重要です。パーソナライズド検索による検索結果の例は以下です。
・スマホで検索するユーザに対して、迅速にアクセスできるモバイル向けのコンテンツを優先する ・ユーザが過去に検索した内容や購入履歴に基づいて、関連性の高い商品やサービスを上位に表示する ・ユーザの現在地に基づいて、近隣の店舗やイベント情報を優先的に表示する |
これらのように、パーソナライズド検索は、具体的な利用状況に応じた検索結果を提供して、利用者の満足度の向上を図ります。
パーソナライズド検索は、基本的に検索エンジンで使用される技術であり、ユーザが検索した際の意図や背景に基づいて、より関連性の高い結果を提供するために活用されます。自社サイト内やECサイト内に導入するには、外部のツールを利用するとよいでしょう。自社サイト・ECサイトにパーソナライズド検索機能を導入するなら、900社以上の導入実績がある「GENIEE SEARCH」がおすすめです。
GENIEE SEARCHには、「企業サイト向け」と「ECサイト向け」の2種類があり、それぞれの特長は以下です。
【企業サイト向け】
・ログ分析により、ユーザ心理やニーズを理解した効率的なWebサイト運用が可能 ・自社コンテンツを整理し、目的に合わせて適切な情報にたどり着けるユーザ動線を実現 ・自社のサイトに適した高機能検索への移行が可能 ・PDFファイルを全文検索・ページ単位で情報が見つかる機能を提供 ・充実した各種CMS連携 |
【ECサイト向け】
・商品検索時に候補語を表示し、離脱率を改善 ・画像付きサジェストや絞り込み検索によるナビゲーション強化でCV率を向上 ・ユーザ一人ひとりの購買行動に適した情報提供 ・ニーズを把握した効率的な運用を実現 ・Shopifyやメルカートなどの多くのECカートと連携が可能 |
ツールごとのお問い合わせ・資料請求は↓
【企業サイト向け】
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【ECサイト向け】
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ローカライズ検索とは、ユーザの現在地に基づいて最適な検索結果を提供する機能です。例えば、ユーザが大阪で「カフェ」と検索した場合、大阪にあるカフェが優先的に表示されます。ローカライズ検索は「場所」に重点を置くため、その場所に関連した結果を優先し、ユーザの各種データはパーソナライズド検索ほど重視しません。
さらに、ローカライズ検索は「検索順位」にも影響します。これは、検索順位がユーザの地理的な位置に基づいて異なる場合があるためです。
例えば、同じキーワードを検索しても、ユーザが異なる地域にいると、その地域に関連した結果が優先的に表示されることになります。したがって、検索順位を調べる際には、特定の地域や場所におけるローカライズされた検索結果を考慮する必要があります。
パーソナライズド検索とローカライズ検索は異なる目的と手法を持ち、ユーザに適切な情報を提供するためにそれぞれ異なるアプローチを採用しています。
Googleはパーソナライズド検索の詳細な仕組みを公表していませんが、以下の要素がパーソナライズに大きく関与していることが予想されています。
1. ユーザの所在地 2.使用しているデバイスの種類 |
例えば、ユーザの所在地に基づいて地域に関連する情報が優先表示されると、ユーザはより適切な情報にすばやくアクセスできるようになります。また、デバイスの種類によっても表示されるコンテンツが調整されるため、スマホでの検索時にはモバイル向けに最適化されたページが優先される場合があります。
位置情報とデバイスのデータを基にした最も有益な検索結果を提供するのが、パーソナライズド検索の特徴です。
パーソナライズド検索はユーザ側にとって便利な機能ですが、運営側にとってはSEO施策の効果を検証する際に特に注意しなければならないポイントがあります。パーソナライズド検索はユーザの検索行動も検索結果に反映させるため、運営側が頻繁に自社のサイト順位をセッションが残る形で確認していると影響を受けてしまいます。
SEO施策の効果を正確に把握するためには、パーソナライズド検索が無効化された状態での確認が推奨されます。次項で正しい検索順位を把握するための方法を解説します。
パーソナライズド検索の影響を軽減もしくは無効化し、正しい検索順位を調べられる方法は以下の4つです。
1. シークレットモードを利用する 2.URLの後ろに「&pws=0」を入力する 3.検索順位計測ツールを使用する 4.Googleの検索履歴を残さないように設定する |
正しい検索順位を調べるためには、シークレットモードを利用しましょう。シークレットモードでは、検索履歴や閲覧履歴が無効化され、クッキーなどの個人情報も利用されません。ただし、ユーザの位置情報は無効化されないため、位置情報に関するパーソナライズド検索は実行される点に注意しましょう。
シークレットモードはデバイスによって使用方法が異なりますが、PCのブラウザでは一般的に「Ctrl」「Shift」「N」の3つのキーを同時押しすればシークレットモードが立ち上がります。また、ブラウザ右上の三点リーダをクリックして、「新しいシークレットモードウィンドウ」を選択する方法でも利用可能です。
通常の検索を実行した後、検索順位を調べたいURLの末尾に「&pws=0」を入力すると、パーソナライズド検索の影響を軽減できます。ただし、&pws=0により過去の検索履歴・閲覧履歴は無効化されますが、位置情報は利用されてしまうため、正確な順位の計測はできません。
また、サイトによってはURLに複雑なパラメータが事前に適用されている場合がありますが、末尾に&pws=0を入力すれば問題なく利用できます。
検索順位を正確に調べるためには、検索順位を調べられる計測ツールの利用が有効です。計測ツールを利用すれば、個別の検索履歴や位置情報に左右されない純粋な検索順位を把握できます。
代表的な計測ツールは以下です。
名称 | 概要 |
Googleサーチコンソール | Googleが提供する公式ツールで、Webサイトのパフォーマンスや検索順位を把握するために最適 |
SEOTOOLS | 検索順位の追跡をはじめ、キーワードの分析なども可能 |
検索順位チェッカー | シンプルな操作で検索順位を確認できる |
これらの計測ツールは無料で利用できる機能も多く、効率的に使えばSEO施策の成果をより正確に評価できるでしょう。
Googleの検索履歴を残さないように設定すれば、過去の検索履歴に基づくパーソナライズド検索の影響を減らし、より客観的な検索結果を得ることが可能になります。設定方法は以下です。
1. Googleの「設定画面」にアクセス 2. 「ウェブとアプリのアクティビティ」を選択 3. 「オフにする」を選択 |
これらの設定に変更すれば、Google検索やYouTubeなどのGoogle関連サービスの利用履歴が保存されなくなります。ただし、履歴をオフにしても位置情報は取得されるため、正確な順位測定は難しい点には留意しておきましょう。
パーソナライズド検索は、ユーザの利便性を高め、検索した時点で欲しい情報にたどり着きやすくする有効な検索システムです。ただし、運営側がSEO施策の効果を検証する際には、できる限り影響を受けないように調査する必要があります。
パーソナライズド検索を自社の公式ホームページやECサイトに導入するなら、サイト内検索改善を実施できる「GENIEE SEARCH」がおすすめです。GENIEE SEARCHには、「企業サイト向け」と「ECサイト向け」の2種類があり、それぞれに搭載されている機能は以下です。
【企業サイト向け】
・横断検索機能 ・検索アシスト辞書機能 ・Googleアナリティクス連携 ・絞り込み機能 ・HTML/OGPサムネイル表示機能 ・PDF検索 など |
【ECサイト向け】
・入力サジェスト ・関連キーワード検索 ・画像サジェスト ・ランキング表示 ・ホットワード ・表記揺れ対応 ・表示順位制御 ・ポップアップ表示 など |
これらのほかにも、GENIEE SEARCHにはパーソナライズド検索にも役立つ機能が多数実装されています。
AIを活用した
パーソナライズ施策と
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現代社会では、情報の氾濫により消費者が
「コンテンツ疲れ」に陥ることが問題視されています。
このような状況下では、不要な情報を排除し、
ターゲットに対して的確な情報を提供する施策が欠かせません。
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パーソナライズ施策をご紹介します。
GENIEE SEARCH編集部
(X:@BST_hoshiko)
ECサイトや企業サイトにおける快適なユーザ体験を実現するための導線改善方法から、ECマーケティングの手法まで幅広く情報を発信しています。