Shopifyストア運営において、顧客に最適な商品を提案するレコメンド機能の導入は、売り上げ・顧客体験の向上に大きな影響を与えます。Shopifyでは、数多くのレコメンドアプリが提供されていますが、どれを選ぶべきか迷う場合もあるでしょう。そこで本記事では、2024年最新のShopifyレコメンドアプリ10選を紹介し、それぞれの特徴やメリットを解説します。
また、アプリを選ぶ際の重要なポイントや、最適なアプリを選ぶためのコツについても紹介します。そして、記事の後半ではShopifyと連携できるAIレコメンド機能を搭載したツールの「GENIEE RECOMMEND」も取り上げます。GENIEE RECOMMENDについてのお問い合わせ・資料請求は以下のリンクから↓
レコメンドとは、ECサイトやオンラインプラットフォームで、ユーザの興味や購買履歴に基づいて、関連性の高い商品やコンテンツを自動的に提案する機能を指します。レコメンド機能が効果的に作用しているサービスでは、顧客は自身の好みやニーズに合った商品を効率的に見つけられるため、ユーザ体験が向上しやすくなる点が特徴です。
また、運営側にとっても顧客一人ひとりへのパーソナライズされた提案が可能になるため、大きなメリットがあります。Shopifyでは、レコメンド機能をアプリとして提供しており、これらを導入すれば商品提案の精度を高め、顧客満足度の向上とリピート購入の促進が実現できます。
≫≫ レコメンドとは?その意味からマーケティングでの活用方法まで徹底解説
≫≫ レコメンドエンジンとは?仕組みや機能・ツールを徹底比較
Shopifyで用いられるレコメンドの種類は以下です。
1. ルールベースレコメンド 2. コンテンツベースレコメンド 3. 協調フィルタリング |
ルールベースレコメンドは、特定の条件やルールに基づいて商品を提案するシステムです。Shopifyでルールベースレコメンドを使用する場合、管理者が設定する条件により、ターゲットとする商品や顧客グループに合わせ条件を設定し、提案を行うことができます。ルールベースレコメンドのメリットは、シンプルでありながらも一定の精度で関連商品を提示できる点にあります。
また、アルゴリズムや高度なデータ分析を必要としないため、比較的導入や運用が簡単です。特に、サイトへの流入量が多くない初期の段階においては、このルールベースのシンプルな設定が適しています。ただし、ルールベースレコメンドは、個々の顧客の行動データを深く反映させるわけではないため、パーソナライズの精度がほかのレコメンド手法に比べて低くなる場合があります。
より高度な提案を行いたい場合は、ほかのレコメンド方式と組み合わせて使用するのが理想的です。
コンテンツベースレコメンドは、商品の特性や属性に基づいて、関連性のある商品を提案する仕組みです。コンテンツベースレコメンドでは、以下のような商品の特徴を基に似た商品や関連商品をユーザに提示します。
1. カテゴリ 2. サイズ 3. 色 4. 素材 5. 価格帯 など |
Shopifyにおいてコンテンツベースレコメンドを導入する利点は、商品自体の特徴をもとにレコメンドできるため、運用が比較的シンプルである点です。特に、新規顧客や、まだ閲覧・購入データが蓄積されていないユーザに対しても、関連性の高い商品を提案できるため、販売機会を逃さないのが大きな強みです。
一方で、個々のユーザの好みや行動に対するパーソナライズが十分でなく、特定の顧客に対する個別のニーズに応じた商品提案を行うには限界があります。高度なパーソナライゼーションを実現したい場合には、協調フィルタリングや他のレコメンド手法と組み合わせて使用するとよいでしょう。
協調フィルタリングは、ユーザの行動データに基づいて商品を提案するレコメンド手法です。過去に似た行動を取ったほかのユーザのデータを活用して、次にどの商品が好まれるかを予測します。Shopifyで協調フィルタリングを導入するメリットは、過去の行動データを活用して、顧客のニーズに合わせパーソナライズされた提案ができる点です。
また、商品の特徴に関係なく、ユーザの行動パターンを重視するため、多様な商品カテゴリに対応できるのも大きな強みです。ただし、協調フィルタリングは大量のデータを必要とするため、新規顧客や購入履歴が少ないサイトでは効果が出にくい場合があります。
Shopifyにレコメンド機能を導入すると、以下のメリットが得られます。
1. リピート率の向上 2. かご落ちの防止 3. 顧客の離脱防止 |
Shopifyにレコメンド機能を導入すれば、顧客との接点を増やせるため、リピート率の向上が期待できます。例えば、購入後に送られるメールや、サイトに再訪した際に表示されるレコメンド商品は、顧客に再び興味を持ってもらい、購買意欲を高めるきっかけです。また、レコメンド機能が顧客の好みに合わせたパーソナライズされた提案を行うため、リピート購入を促進しやすい点も特長の一つです。
さらに、一度購入した顧客に対しては、関連商品や補完商品の提案により、さらなる購入機会を創出し、顧客が継続して商品を利用する環境を作り出せます。レコメンド機能のさまざまな特性により、顧客との接触回数が増え、長期的なリピート率の向上が期待できます。
Shopifyでレコメンド機能を利用すれば、カートに商品を入れたまま購入されない状況を示す「かご落ち」を減少させられます。顧客は、カートに商品を入れても購入に至らない場合があり、ShopifyのみならずECサイト全般でかご落ちは大きな経営課題です。
レコメンド機能を活用すれば、顧客にカートに残された商品を想起させ、かご落ちを防止できるため、購入確率を高められます。かご落ちの発生を減らすレコメンド機能の例は以下です。
1. リマインドメール 2. 顧客が再訪した際に表示するリマインド 3. カート内の商品の補完商品や関連商品をレコメンド など |
顧客が購入を忘れている商品や購入を途中でやめた商品に再度興味を持たせるレコメンドの仕組みは、かご落ちの防止に大きく貢献します。
レコメンド機能により、顧客の行動データを活用し、タイムリーかつ適切な提案を行うことでかご落ち率を低下させ、コンバージョン率を向上させられるでしょう。
顧客がサイトを訪れた際に、興味や購入履歴に基づいた商品を提案すれば、継続的な関心を引き、定期的なサイトへの訪問を促せます。また、レコメンド機能を使って新商品のリマインド・メールや通知などを実施し顧客への定期的な接触を実現できれば、離脱率の改善にもつながります。
さらに、レコメンド機能はパーソナライズが可能であるため、顧客に対して常に新鮮で興味深い提案を行い、顧客体験を向上させる効果もあります。レコメンド機能機能により。顧客のサイト離脱率が減少し、エンゲージメントやコンバージョン率が向上するでしょう。
Shopifyレコメンドアプリを選ぶ際のチェックポイントは以下です。
1. 費用対効果は良いか 2. レコメンド機能の精度は高いか 3. 外部ツールと連携できるか |
これらのチェックポイントを確認しながら、具体的な数値目標や導入で得られる効果の仮説をシミュレーションしてアプリの評価を行うようにしましょう。ここでは、導入の際のチェックポイントについて解説します。
≫≫ Shopifyのプラグインとは?おすすめアプリの選び方や導入方法を紹介
Shopifyでレコメンドアプリを導入する際には、費用対効果(ROI)の評価が重要です。
レコメンド機能は顧客の購買体験を向上させ、売り上げの増加につながるとされていますが、その導入コストが効果に見合っているかを事前に確認する必要があります。
ROIの評価を行う際におすすめのフローは以下です。
・レコメンドアプリの導入により、どれだけ売り上げが増加するか、リピート率が何%改善するかなどの仮説を立て、実際に投資に見合ったリターンをもたらすかを計算する
・アプリの導入や運用にかかるコストと、その結果として得られる売り上げや顧客維持率の向上を比較して、ROIがプラスになるかを判断する |
また、長期的に運用する場合は、初期コストだけでなく、月額費用やアップグレードなどの追加コストも考慮に入れる必要があります。
費用が効果に見合っていれば、レコメンドアプリはビジネスにとって価値のある投資となるでしょう。
Shopifyにレコメンドアプリを導入する際、レコメンド機能の精度は選定の重要なポイントです。仮にアプリのレコメンド機能の精度が低ければ、提案された商品に興味を持たない可能性が高く、かえって離脱を招く場合もあります。
アプリを選ぶ際には、顧客の閲覧履歴や購買データに基づいて、個々のユーザにパーソナライズされた商品を提案できるか、レコメンドの精度を確認することが大切です。
また、近年では、AI(人工知能)を活用したレコメンド機能が増えており、AIレコメンドではユーザの行動をリアルタイムで学習し、より精度の高いパーソナライズが可能です。
AIを搭載したレコメンドは、データ反映のスピードが早い点と精度の高さから導入を検討する価値があります。
Shopifyにレコメンドアプリを導入する際には、外部ツールと連携できるかを事前に確認することも大切です。レコメンド機能と親和性の高い外部ツールの例は以下です。
1. 顧客の各種データを計測できるアプリ 2. サイト内検索およびそれに活用できるサジェスト機能が追加できるアプリ など |
ほかの外部ツールとの連携がどれだけスムーズに行えるかは、レコメンド機能の効果を最大限に引き出す上で欠かせないポイントです。外部ツールとの連携が充実していれば、その分ECサイト全体のパフォーマンスを高められるため、ユーザビリティの向上にもつながります。
Shopifyでレコメンド機能を実装するなら、外部ツールの利用がおすすめです。近年需要が高まっているAIレコメンドを活用した外部ツールであれば、より効果的なレコメンドが可能です。
売り上げ・顧客体験の向上に役立つAIレコメンド機能を搭載しているおすすめの外部ツールが「GENIEE RECOMMEND(ジーニーレコメンド)」です。GENIEE RECOMMENDは、Shopifyとスムーズに連携できる高精度なAIレコメンド機能を提供しています。
GENIEE RECOMMENDの特長は以下です。
特長 | 概要 |
充実したサポート体制 | ・導入前に、ECサイトごとに適した活用方法の提案を実施 ・費用対効果(ROI)のシミュレーションを算出し、投資の見通しを提示 |
高精度なAIレコメンド | 顧客の閲覧履歴や購買データ、サイト内での行動データなどをAIが学習し、パーソナライズされた高精度なレコメンドを提供 |
Shopifyをはじめとしたさまざまな連携 | Shopifyをはじめとして、サイト内検索やCRM、計測ツールとも簡単に連携可能 |
GENIEE RECOMMENDは、これらの特長を活かしたAIレコメンドによりECサイトのパフォーマンスを最大限に引き出せるツールです。お問い合わせ・資料請求は↓
ここでは、Shopifyのおすすめレコメンドアプリを10選紹介します。
1. PeecAI 2. Shopify Search & Discovery 3. Also Bought 4. ReferralCandy 5. CV Recommend 6. レコメンド .amp 7. SmartPick ‑ AI Chatbot 8. Union ‑ レコメンデーション 9. ReccoMate 10. Wiser |
PeecAIは、パーソナライズされたレコメンドによりクロスセル・アップセルを実現できるアプリです。
既存顧客のあらゆるデータを機械学習し、質の高いパーソナライズされたレコメンドを表示可能です。
アプリ名 | PeecAI |
開発者 | DeFactory株式会社 |
費用 | Free:無料 Standard:$29/月額 Business:$110/月額 |
URL | https://lp.peec-ai.com/ |
Shopify Search & Discoveryは、Shopifyが提供している無料アプリで、導入によりストア内の各種検索機能を強化し、顧客への効果的なレコメンドを実現できます。
また、顧客の検索行動に関するデータの分析が可能で、より効果的なレコメンドを実施できる点も特長の一つです。
アプリ名 | Shopify Search & Discovery |
開発者 | Shopify |
費用 | 無料 |
URL | https://apps.shopify.com/search-and-discovery?locale=ja |
Also Boughtは、クロスセルに特化したレコメンドアプリです。
自動レコメンド機能はもちろん、商品一つひとつを手動でレコメンドできる機能も搭載されています。
アプリ名 | Also Bought |
開発者 | Code Black Belt |
費用 | $9.99/月額 |
URL | https://apps.shopify.com/also-bought?locale=ja |
ReferralCandyは、ストアに友達紹介機能を追加するアプリです。
紹介した人・された人に限定クーポンやキャッシュバックを行える機能もあり、紹介制度による顧客の増加が期待できます。
アプリ名 | ReferralCandy |
開発者 | ReferralCandy |
費用 | Premium plan:$59/月額 Plus:$299/月額 Enterprise:$24,000/年額 |
URL | https://www.referralcandy.com/ |
CV Recommendは、Shopifyストアのおすすめ商品表示枠に、最大20個の商品を表示できるアプリです。
日本語専用アプリであるため、特に国内でのShopifyストア展開がメインの運営者にとって使いやすい点もメリットです。
アプリ名 | CV Recommend |
開発者 | Shopbase |
費用 | $12/月額 |
URL | http://www.shopbase.jp/cvrecommend/ |
レコメンド .ampは、顧客の各種データを基にした最適なレコメンドを自動で実行できるアプリです。
コーティング不要で利用できるのも魅力の一つで、非エンジニア人材がストア担当者であっても実装・改善が可能です。
アプリ名 | レコメンド .amp |
開発者 | &d |
費用 | ミニマム:$11/月額 スモール:$29/月額 ミディアム:$59/月額 ラージ:$119/月額 |
URL | https://and-d.tokyo/ |
SmartPick ‑ AI Chatbotは、GPT-4o を搭載したチャットボットで、自然な会話形式の商品提案が可能です。
顧客が商品情報を適切に把握できる支援が可能であるため、顧客とのエンゲージメント・コンバージョン率の向上に役立ちます。
アプリ名 | SmartPick ‑ AI Chatbot |
開発者 | 株式会社Forest Book |
費用 | $30まで無料 $30以降は課金制 |
URL | https://forest-book.jp/ |
Union ‑ レコメンデーションは、顧客の行動から得られるデータを分析し、最適な商品をレコメンドできるアプリです。
無料プランからの利用も可能なので、開設して間もないストアでも気軽に導入できるのも魅力の一つです。
アプリ名 | Union ‑ レコメンデーション |
開発者 | Shineos Co., Ltd. |
費用 | Basic:$19/月額 Pro:$89/月額 無料プランもあり |
URL | https://with-union.io/ |
ReccoMateは、24時間365日自動対応が可能なチャットボットにより、顧客にパーソナライズされたショッピングが提供できるアプリです。
また、顧客との対話ログを収集し、新たなインサイトに活かす機能も搭載されています。
アプリ名 | ReccoMate |
開発者 | improv |
費用 | チャット1通あたり$0.05(gpt-3-turbo使用の場合) |
URL | https://apps.shopify.com/reccomate?locale=ja |
Wiserは、顧客の閲覧パターンや注文データ、興味などを分析し、パーソナライズされたレコメンドを実現するアプリです。
Wiserを導入すれば、コンバージョン率を最大35%高められる点が最大の魅力です。
アプリ名 | Wiser |
開発者 | Expert Village Media Technologies |
費用 | 0 – 100 ORDERS:$9/月額 101 – 300 ORDERS:$19/月額 301 – 500 ORDERS:$49/月額 501-1000:$99/月額 |
URL | https://getwiser.ai/ |
Shopifyストアの売り上げ・顧客体験の向上を見込むのであれば、高精度なAIレコメンドが可能な外部ツールの導入を検討しましょう。
ShopifyストアでAIレコメンドを導入するなら「GENIEE RECOMMEND」がおすすめです。
GENIEE RECOMMENDは、顧客のストア内におけるさまざまな行動をAIが学習・分析し、パーソナライズされた提案が可能なレコメンドサービスです。
また、GENIEE SEARCH(ジーニーサーチ)・GENIEE MAなどのGENIEEグループが提供するほかのツールとの連携により、マーケティング活動を多角的に支援できます。
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GENIEE SEARCH編集部
(X:@BST_hoshiko)
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