近年、法人間取引のデジタル化が加速するなかで、BtoB ECサイトの構築ニーズが急増しています。
2020年代に入り市場規模は右肩上がりで拡大し、業界や業種を問わず導入を検討する企業が増えています。
しかし、自社に合った構築手法を選ばなければ、かえって非効率な運用につながるリスクもあり注意が必要です。
本記事では、BtoB ECサイトの市場動向を踏まえつつ、代表的な構築手法5選とおすすめのパッケージ・サービスを紹介します。
また、記事内ではECサイト構築において、ユーザビリティ向上に役立つサイト内検索ツールの「GENIEE SEARCH」もご紹介します。
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サイトの受注率が5.5%向上、
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レコメンド施策事例集
【目次】
また、社内の承認フローや複数担当者による管理、ERP(Enterprise Resource Planning/企業資源計画)や在庫管理システムとの連携なども求められ、単なる「ネット通販」とは大きく異なる機能を備えています。
近年では、デジタル化の波や人手不足への対応、取引の効率化を背景に導入企業が急増しており、BtoB取引における新たなスタンダードとして注目を集めています。
BtoB ECとは?基礎知識や成功事例からおすすめプラットフォーム10選をご紹介
おもに法人を対象とするBtoB向けと一般消費者を対象とするBtoC向けのECサイトでは、以下のような違いがあります。
項目 | BtoB向け | BtoC向け |
価格設定 | 顧客によって価格・条件が異なる | 一物一価が基本 |
決済方法 | 掛売・請求書払い・与信管理などの法人特有の後払いに対応する必要がある | クレジットカード・代引き・コンビニ払いなど即時決済が中心 |
注文量・頻度 | 大口注文・定期注文・リピート注文が多い | 小口注文・単発が多い |
サイトの機能要件 | 見積機能・承認ワークフロー・複数担当者管理・契約価格設定などの業務フローも重要 | UX重視・使いやすさ・検索・レビューなど消費者志向 |
情報管理 | 機密性・取引先ごとに表示内容を限定するなどアクセス制御が必要 | 比較的オープン |
上記のように、BtoB ECサイトではBtoCよりも多くの要件に対応する必要があり、構築・運用の際に気を付けなければなりません。
BtoB向けのECサイトにはおもに以下の2種類があります。
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ここでは、上記の種類について解説します。
クローズドBtoB型ECサイトとは、既存の取引先企業のみが利用できる限定型のECサイトで、主に受発注業務の効率化や取引の最適化を目的としています。
アクセスにはID・パスワードによるログインが必要で、一般公開されていないため、商品情報や価格、取引条件などを顧客ごとに柔軟に設定できる点が最大の特徴です。
特定の取引先にのみ見せたい商品を表示したり、掛率や出荷条件、支払いサイトなどを個別に設定したりと、既存の営業活動に沿った細やかな対応が可能です。
また、受注内容をデジタル化することで電話やFAX、メールでのやりとりを削減し、注文ミスの防止や担当者の工数削減といった業務効率の向上にも役立ちます。
さらに、過去の注文履歴をもとに再注文が簡単に行える仕組みや、見積書発行・承認機能などを備えれば、より法人営業の流れにマッチした運用が実現可能です。
一方で、サイト自体は一般には非公開のため新規顧客獲得には向いておらず、マーケティング施策との連携や既存顧客のフォローアップを重視した設計が求められます。
スモールBtoB型ECサイトとは、法人向けながら比較的オープンな形で展開されるECサイトのことを指します。
クローズド型のように特定の取引先に限定せず、誰でもサイトを閲覧できる設計となっており、BtoCに近いユーザビリティを保ちながらも法人向けの販売体制を構築できます。
スモールBtoB型の最大の特徴は、まだ取引実績のない企業や遠方の法人、小口発注の顧客なども対象とし、新規顧客の獲得も目的に据えている点です。
SEOやリスティング広告などを活用して見込み法人顧客に広くアプローチできるため、販路拡大を図るうえで有効な手段となります。
また、導入のハードルが比較的低く、シンプルな機能を採用することでコストも抑えられ、初めてEC化に取り組む企業にとっても取り組みやすいことも魅力の一つです。
一方で、誰でも閲覧できるという公開性ゆえに価格や商品情報が競合他社と比較されやすく、差別化やブランディングの戦略が欠かせません。
また、BtoB特有の掛売りや見積発行、顧客ごとの契約条件などをどう取り入れるかが導入設計時のポイントで、運用負荷が増加する可能性があるため注意が必要です。
ここでは、以下のトピックからBtoB向けECの市場動向を解説します。
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経済産業省が2024年9月に公表した「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によれば、2023年の国内BtoB‑EC(企業間電子商取引)市場規模は 約465兆2,372億円 に達し、前年から10.7%の成長を記録しています。
また、すべての業種を対象とした「そのほか」を除くEC化率は 40.0% と、前年(37.5%)から2.5ポイントの上昇を遂げています。
BtoB-EC市場の成長を牽引しているのが、企業におけるDXの強化と、従来アナログで行われてきた受発注業務のオンライン化です。
電話・FAXや紙の見積書・注文書といった手作業のプロセスが、ECプラットフォームやEDI(Electronic Data Interchange/電子データ交換)などのシステムを通じて効率化される流れが加速しています。
特に、製造業・卸売業・食品製造業などにおいて、発注数・取引金額が大きくなっており、EC化率の上昇も顕著です。
さらに、新型コロナウイルスの影響で対面営業や訪問取引が制限されたことも企業が非対面・非接触の取引手段としてECを採用する要因となったほか、コスト削減や業務効率化、物流や在庫管理の見える化を図る必要性が増したこともEC化率上昇の背景と言えます。
現状のさまざまなトレンドを考慮すると、今後もBtoB‑ECの市場はさらに拡大する見込みであり、受発注のさらなるデジタル化、取引プロセスのオンライン化・自動化、システム連携の強化などが普遍化していくと予想されています。
出典:経済産業省|令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました
近年、BtoB取引で購買担当者の行動が明らかに変わってきています。
購買担当者の変化を裏付けるのが、株式会社wibが2024年に行った調査で、「84%の決裁者が、営業担当と接触する前に購買を決定付ける情報に触れている」との結果が得られています。
また、購買担当者は「この商品にしよう」「この会社にお願いしよう」と感じた情報を、67%が営業担当との接触以外のWeb広告、自社HP、オウンドメディア、TVCMなどのチャネルから得ており、営業担当との商談前に購買プロセスの多くが完了していることが判明しました。
株式会社wibの調査結果は、BtoB ECサイトで「顧客主導型」の購買プロセスが浸透していることを示しており、この顧客自身による購買プロセスの促進には、以下のような機能が有効と言えます。
今後、若手の決裁者が増え事前の情報収集の習慣化や在宅勤務による非対面商談の定着が進み、より顧客主導型の購買行動が広まっていくことが予想されます。
BtoB ECサイトを構築・改善する際は、顧客の行動変化を踏まえて、初見でもわかりやすく、比較しやすく、信頼感を持ってもらえるサイトづくりを重視しましょう。
出典:PR TIMES|【独自調査レポート】BtoBの購買プロセスにおいて、84%の決裁者が営業担当との接触前に購買を決定づける情報にリーチ
【2025年最新】ECサイトの市場規模の成長率とトレンドを徹底解説
BtoB向けECサイトでは、一般のBtoCサイトとは異なり「取引先ごとの個別対応」や「業務プロセスの複雑さに対応」できる機能が欠かせません。
BtoB向けECサイトで求められるおもな機能は以下の通りです。
機能 | 必要な理由 |
取引先管理機能 | 企業ごとに価格・取引条件を変更しなければならないため、顧客ごとの価格マスタ管理、取引先ごとのディスカウントや特別価格の適用、特定商品の非公開/限定公開などの制御機能が必要 |
見積もり機能 | 購入前に見積もりを取るプロセスが必須になる場合が多い |
注文管理機能 | BtoBでは発注量が大きく、注文内容が途中で変更になることも多い |
決済管理機能/与信管理機能 | 一般的な決済に加えて、掛け売り、支払いサイトの設定、与信枠の管理、未回収リスクの管理などが必要 |
商品管理機能 | 商品の誤表示や注文ミスを防ぐために、取引先ごとに表示する商品を制限できる仕組みが必要 |
カタログ機能 | 大口顧客ではカタログに慣れている担当者も多いため、電子カタログを閲覧できる機能で導線をスムーズにすると購入されやすい |
レポート機能 | 売上や顧客別取引などのデータをマーケティング戦略や営業戦略に活かすために必要 |
API連携機能 | 効率化と精度向上のために、在庫管理システム・販売管理、受発注システム・会計システム・CRMなどほかの既存システムとの連携が必要 |
上記の機能をBtoB向けECサイトにバランスよく備えれば、受注業務の効率化、顧客満足度の向上、新規顧客開拓などが実現できるでしょう。
BtoB向けECサイトプラットフォームの構築手法としては以下の5つが挙げられます。
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ここでは、上記の構築手法について解説します。
クラウドECとは、自社でサーバーやシステムを一から構築せず、クラウド上で提供されているECプラットフォームを利用してBtoB向けのECサイトを構築・運用する手法です。
代表的な形態にはSaaS型やASP型があり、導入企業はプロバイダーが用意した環境を活用し、商品登録・注文管理・決済設定などを行うだけで、比較的短期間かつ低コストでECサイトを立ち上げられます。
BtoB特有の機能では、取引先ごとの価格設定や掛け率の自動適用、見積もり発行、承認フロー対応などを備えており、複雑な法人取引にも柔軟に対応できる点が特徴です。
クラウドECのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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クラウドECは、初期費用を抑えながらすぐに始められますが、中長期的にはプラットフォームへの依存リスク・移行の難しさなどがネックになる場合があります。
カートASPとは、ECサイト運営に必要な「ショッピングカート」「受注管理」「決済機能」などの機能をクラウド上で提供するサービスです。
自社でサーバーを持ったりシステムを一から構築したりする代わりに、ASP事業者が用意したプラットフォームをレンタルする点が特徴です。
BtoB取引に対応したカートASPには、取引先別価格設定・見積もり機能・会員区分・在庫制限・決済条件など法人取引特有の機能が備わっています。
カートASPのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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カートASPは、低コストかつスモールスタートで始められますが、カスタマイズ性に制限がかかり障害発生時の影響を受けやすい点がデメリットです。
フルスクラッチとは、既存のECパッケージやASP・クラウドサービスを使うのではなく、自社の要件をすべて洗い出して、ゼロからシステムを設計・開発する方式です。
BtoBの取引要件がかなり特殊・複雑で、標準的なサービスやパッケージでは対応しきれない業務フローや商習慣がある企業に向いています。
フルスクラッチであれば、取引先ごとの価格設定・見積もり承認ワークフロー・在庫・物流・基幹システムとの連携などを、完全に自社仕様で作り込めます。
フルスクラッチのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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フルスクラッチは、小規模からスタートしたい場合や、資金・リソースが限られている、先行者優位性を重視し市場参入を急ぎたい企業には向いていませんが、資金力があり他社との差別化を図りたい企業にはおすすめの手法です。
パッケージ型ECとは、ECサイト構築に必要な主要機能があらかじめ備わったソフトウェアを購入・導入し、自社の要件に応じてカスタマイズして使う方式です。
クラウドASPのように完全に「レンタル」ではなく、ある程度の自由度を持ちつつ、フルスクラッチほどの開発負荷をかけずに導入できる中間的な手法といえます。
BtoB取引に特化したパッケージを使えば、取引先別価格設定や見積もり発行、承認ワークフローなど、法人取引で必要とされる機能も比較的豊富に備えられています。
パッケージのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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パッケージは、BtoB ECサイトを完全にオリジナルで作るほどではないものの、業務モデル・商慣習が一部特殊な企業向きの手法ですが、できるだけ早期に始めたい・コストを抑えたい企業には向いていません。
大規模ECサイト構築にパッケージを導入するメリットとおすすめベンダー10選
オープンソース型とは、ソースコードが公開されていて無償または比較的低コストで入手できるECプラットフォームを使い、自社要件に応じてカスタマイズを加えて構築する手法です。
BtoB取引に特有の機能を自社で自由に追加・調整できる点で、オープンソースは柔軟性が高い選択肢といえます。
オープンソースのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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オープンソースは、標準サービスでは応えきれない特殊な取引条件や高度な業務フローがあり、自由度を重視したい場合におすすめです。
一方で、自社で保守・運用できる体制が必要となる点に注意しましょう。
ECサイト構築方法を解説!作り方や費用・構築ツールを徹底比較
BtoB向けECサイトを構築する上で、どれだけ高機能なプラットフォームを採用しても、ユーザーにとって「使いやすい」サイトでなければ売上にはつながりません。
特に法人の購買担当者は業務効率を重視するため、目的の商品をすばやく探せない・検索がうまく機能しないサイトでは離脱されやすく、受注機会の損失に直結します。
そこで役立つツールが、ユーザビリティ向上を実現できるサイト内検索の「GENIEE SEARCH 」です。
GENIEE SEARCHは、ECサイトに特化した高度な検索エンジンを提供するツールで、ユーザーの利便性とCVRの向上を目的とした機能が多数搭載されています。
商品名や型番などの表記ゆれ・誤字に対応する「AI辞書」や、入力中に候補を表示する「サジェスト機能」、商品カテゴリごとの絞り込み、検索ログの分析・最適化など、BtoB ECに求められる機能を備えています。
また、取引先ごとに異なる商品表示や価格表示を行う機能も提供されており、法人取引に特化した柔軟なカスタマイズが可能です。
GENIEE SEARCHは、検索体験の質と売上向上を同時に実現したい企業にとっておすすめのソリューションです。
GENIEE SEARCHについてのお問い合わせ・資料請求はこちら 導線改善で売上に貢献する
検索結果ページをLPとして活用することで、業務効率が大幅に改善
サイトの受注率が5.5%向上、
短期間・低コストの実装で、
成果を上げた
EC向け商品検索サービス
「GENIEE SEARCH」
検索利用者が15ポイント上回る効果
検索経由のCVRが約8倍の効果
レコメンド施策事例集
ここでは、BtoB向けECサイトのプラットフォーム構築におすすめのパッケージを5選紹介します。
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ecbeing BtoBは、標準機能が豊富で、中堅・大手企業の受発注業務のオンライン化・効率化に強みがあるECサイト構築プラットフォームです。
構築タイプには、クローズド型・オープン型・BtoBtoB/BtoBtoC型などがあり、業態や取引形態によって柔軟に選択可能です。
商品名 | ecbeing BtoB |
会社名 | 株式会社ecbeing |
URL | https://www.ecbeing.net/b2b/ |
機能 | ・得意先別の商品表示 ・見積発行機能 ・受注管理 ・注文状況の可視化 ・請求・与信管理 ・外部連携 など |
料金 | 要お問い合わせ |
makeshopは、2004年から提供されているASP型のECカートサービスです。
BtoC・BtoB両方に必要な機能が備わっており、オプションで取引先別の条件設定なども行えるため、多くの業態・取引形態に対応可能です。
商品名 | makeshop |
会社名 | GMOメイクショップ株式会社 |
URL | https://www.makeshop.jp/ |
機能 |
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料金 | プレミアムプラン:初期 11,000円(税込)/月額 13,750円(税込) エンタープライズプラン:初期 11,000円(税込)/月額 55,000円(税込) |
アラジンECは、BtoB専用のWeb受発注システム・ECパッケージです。
FAX・電話での注文処理をWebで受注して基幹システムに自動で取り込み、手入力を減らすことで入力ミスや伝票処理の工数を削減できるの点が特長です。
商品名 | アラジンEC |
会社名 | 株式会社アイル |
URL | https://aladdin-ec.jp/ |
機能 |
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料金 | 要お問い合わせ |
Shopify Plusは、Shopifyが提供する大規模ビジネス向けのプラットフォームで、高トラフィック・大量注文・多店舗・国際展開などを前提とした企業に向いています。
標準のShopifyプランよりもさらにカスタマイズ性・拡張性・サポート体制が強化されており、B2B機能が充実しています。
商品名 | Shopify Plus |
会社名 | Shopify Japan 株式会社 |
URL | https://www.shopify.com/jp/plus |
機能 |
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料金 | 1年契約:$2,500 3年契約:$2,300 ※ビジネス構造が通常よりも複雑な場合は変動プラットフォーム手数料を別途適用 |
Appirits EC Solutionは、EC構築・支援サービス全般を一気通貫で提供しています。
フルスクラッチ・パッケージ・ASP型など複数の構築方式を柔軟に選べ、コスト・スケジュール・拡張性のバランスを重視しECシステムを構築可能です。
商品名 | Appirits EC Solution |
会社名 | 株式会社アピリッツ |
URL | https://appirits.com/service/ec/ |
機能 |
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料金 | 要お問い合わせ |
BtoB向けECプラットフォームおすすめ比較13選!選び方も解説
ここでは、BtoB向けECサイトを構築する際によくある質問と回答を紹介します。
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BtoB取引における電子商取引には、ECサイトの構築のほかに「EDI」を用いる方法があります。
EDIとは、発注書や納品書、請求書などの取引データを企業間で標準化された電子フォーマットでやり取りする仕組みです。
ECサイトがおもにWebを通じた新規顧客開拓や商品プロモーションなど「攻め」のマーケティング施策に用いられるのに対し、EDIは既存の取引先との受発注業務を安定的かつ効率的に行う「守り」の業務基盤として位置付けられています。
EDIの活用により、入力ミスの削減や業務時間の短縮、帳票コストの削減、さらには電子帳簿保存法対応にもつながるメリットがあります。
一方で、導入には取引先との調整やフォーマットの統一、専門的なシステムの整備や運用も求められるため注意が必要です。
BtoB向けECサイトを構築する費用は、「どれだけの機能が必要か」「どの構築手法を採用するか」「どれくらいカスタマイズするか」「運用体制の規模」などによって大きく変わります。
ここでは、構築手法ごとの費用の目安を紹介します。
構築手法 | 費用目安 |
ASP・SaaS型 | 無料〜数十万円程度 |
パッケージ型 | 100万〜数百万円以上 |
オープンソース型 | 100万〜数百万円以上 |
フルスクラッチ型 | 一般的に500万円以上、条件によっては 1,000万円以上 |
特にBtoB向けECサイトの場合、独自機能を搭載するほど費用が上がる傾向があるため、慎重な計画が必要です。
ECサイト構築方法を解説!作り方や費用・構築ツールを徹底比較
BtoB向けECサイトの導入による費用対効果は、単なるコスト削減にとどまらず、売上拡大・業務効率化・顧客満足度向上といった多面的な観点から評価されるべきものです。
導入初期には一定の投資が必要ですが、中長期的に見ると以下のようなさまざまな費用対効果を得られる可能性があります。
費用対効果の項目 | 概要 |
業務効率化 | FAXや電話、メールで行っていた受発注業務をECサイトで自動化することで、対応にかかる人件費や通信コストを削減できる |
売上拡大 | ・ECサイトが24時間365日稼働することにより、営業時間外や休日の注文を受け付けられるようになり、機会損失を回避できる ・地理的な制約を超えた商圏の拡大や、新規顧客との接点創出など、販路を開拓できる |
顧客側の利便性向上 | オンライン上での在庫確認、納期確認、見積書の自動発行、注文履歴の確認などの機能により、顧客のストレスや不明点を解消し、満足度を高められる |
ECサイトの導入による効果は、目に見えるコスト削減だけでなく、売上拡大や業務変革、顧客関係の強化などの広い範囲に及びます。
導入に際しては、これらの効果を総合的に評価し、自社の成長戦略や業務課題に照らし合わせたROIの検討が大切です。
BtoB向けECサイトの構築では、単なる「受発注のオンライン化」にとどまらず、業務効率化・売上拡大・顧客満足度向上といった多面的な効果が期待されます。
構築手法も、クラウドECやパッケージ、フルスクラッチ、オープンソースなど複数あり、自社の業態・取引形態・予算に合った選択が求められます。
BtoB向けECサイトを成功させるために意識すべきポイントは複数ありますが、そのなかでもユーザビリティの向上は売上向上に直結する重要な要素です。
このユーザビリティの向上に役立つツールが、高精度な検索体験を実現する「GENIEE SEARCH」です。
GENIEE SEARCHは、AIを活用した検索エンジンで、入力ミスや表記ゆれに強く、サジェスト表示や絞り込み機能などを通じて、ユーザーが迷わず商品にたどり着ける導線を提供します。
また、検索のミスマッチによる離脱などの機会損失を防ぎ、CVRの改善にも貢献できる点が強みです。
GENIEE SEARCHの活用による検索体験の最適化は、BtoB向けECサイトの成功に欠かせないものといえます。
GENIEE SEARCHについてのお問い合わせ・資料請求はこちら 導線改善で売上に貢献する
検索結果ページをLPとして活用することで、業務効率が大幅に改善
サイトの受注率が5.5%向上、
短期間・低コストの実装で、
成果を上げた
EC向け商品検索サービス
「GENIEE SEARCH」
検索利用者が15ポイント上回る効果
検索経由のCVRが約8倍の効果
レコメンド施策事例集
GENIEE SEARCH編集部
(X:@BST_hoshiko)
ECサイトや企業サイトにおける快適なユーザ体験を実現するための導線改善方法から、ECマーケティングの手法まで幅広く情報を発信しています。
企業サイトやECサイトにおけるブランディング向上やUX改善につながる情報を発信。主にセミナー・SNS・メルマガ・プレスリリース等の企画運営を担当。