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EC事業の立ち上げかたとは?市場規模からサイト構築方法までを徹底解説


EC事業の立ち上げかたとは?市場規模からサイト構築方法までを徹底解説

昨今EC事業を立ち上げる企業が増加しています。
IRISデータラボ株式会社が実施した調査によると、20代〜40代で直近3か月間のECサイト利用率が66.2%もあることが背景としてあげられます。
また、50代以上のスマホ普及率も高く、ユーザの購買行動としてECサイトで商品を購入することが当たり前になりつつあります。商品の販売経路の拡大にECサイト事業の立ち上げは、今後欠かせない経営戦略のひとつです。

しかし、事業とサイトの立ち上げ方について、どのように進めていけばよいのか分からないという方は多いかもしれません。本記事では、EC事業の市場規模からサイト構築の方法までを解説します。
ECサイトの立ち上げに必要なこと、プログラミング知識がなくてもサイト構築を実現できる方法などについてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。


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目次

EC事業立ち上げフロー

EC事業立ち上げフロー

EC事業は、年々市場規模を拡大し、2020年のコロナ禍をきっかけに大幅な伸長を見せました。以下の画像から分かる通り、2021年は前年比約7%となっています。
特に物販系分野では、外出自粛に伴い日用品を含めた生活必需品や生活家電の買い物を、ECサイトを通して行う人が増加したことが見てとれます。

令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)

画像出典元:​​令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)

現在ではさまざまな業界において利用されているEC事業ですが、人材不足などの理由により対応ができていない企業も少なくありません。まずは、EC事業を立ち上げる手順と方法について、以下の項目に沿ってそれぞれ解説していきます。

  • EC事業立ち上げの手順
  • ECサイトの構築方法

EC事業立ち上げの手順

EC事業の立ち上げの手順について、5つの項目に分けてそれぞれ解説していきます。
EC事業の立ち上げを成功させるに最も重要なポイントである目的の明確化について紹介します。

1. 目的の明確化

「どういった目的でEC事業を立ち上げるのか」という点を明確にする必要があります。
例えば、実店舗をかまえている事業であれば、遠方の顧客に対しても商品を販売できるEC事業によって、売上を向上させたいといった目的があげられます。
ほかにも、ブランドの認知拡大や実店舗への来客を促したいなど、さまざまな目的が考えられます。

このように、EC事業を立ち上げる目的や、どのように展開していきたいのかを明確にした上で、次のステップへと進みます。

2. 市場調査と商品やサービスの選定

ECサイトで取り扱う予定の商品の市場調査、サービス選定を実施します。実店舗では売れやすい商品でも、ECサイトでは売れ行きがよくないという商品は少なくありません。

例えば、サイズなどを確認して購入したい服飾品や、現物を見て購入したいと考える高価な品などは、ECサイトでは、すぐに売上を上げるのは難しいと考えられます。もし、上記の例のような商品を販売する場合は、販売施策として商品画像を工夫したり、商品動画をECサイトに掲載することで商品の詳細を伝える方法があげられます。商品画像については以下の記事で解説していますので、合わせてご一読ください。

≫≫ ECサイトの商品画像は売上に直結する!見落としがちな画像設置箇所もご紹介

特定の自社商品を販売するのであれば、自社商品のポジショニングはどこなのかを把握すること、商品自体が決まっていない場合は、ECサイトを通じてどのような規模で、どのような商品がどの程度商品が流通しているのか、市場規模を確認しつつ、今後のトレンドなどを加味して商品やサービスを選定しましょう。

≫≫ ファッション・アパレルECサイトの市場動向と抱えている課題とは?

≫≫ 食品ECサイトが抱える3つの課題と成功させるポイントを解説

3. ビジネスモデルの構築

商品が決まった段階でビジネスモデルを構築していきます。
事業計画ともいえる重要なポイントですので、この段階は各方面からの意見を取り入れながら広い視野をもって進めることが重要です。

特に、競合他社になることが想定される企業の調査は入念に行う必要があります。
類似商品を取り扱う企業や、ターゲットとなる顧客層が重複すると想定される企業がどのような販売戦略を行なっているのか、ECサイトはどのような構成になっているのかを分析して自社商品やサービスに展開できないか戦略を練っていきましょう。

4. ECサイトやアプリの開発

ECサイトと一言でいっても、さまざまな企業が商品やサービスを提供しています。取扱予定の商品やサービスを選択したうえでECサイトの構築を行なっていきます。

また、現在はパソコンからではなくスマートフォン経由で商品を購入することが多くなっています。Webブラウザを想定したECサイトだけではなく、レスポンシブ対応のECサイト構築や専用アプリの開発も売上向上のために重要なポイントです。
ECサイトとアプリという2つの柱で、EC事業を進めることをおすすめします。

≫≫ サイト内検索でスマホECサイトの購入売上を改善する方法

5. セキュリティ対策

ECサイトを立ち上げて販売する準備が整った段階で忘れてはいけないポイントがセキュリティ対策です。

ECサイトは不正アクセスの標的にされやすく、顧客の個人情報(銀行口座やクレジットカード情報など)が流出してしまう可能性があります。
万が一被害にあった場合、ECサイトの売上に響くだけではなく、企業イメージの低下にも直結します。顧客の安全を守り、ECサイトの信頼性を高めるという意味でも、高いレベルのセキュリティ対策は必須です。

ECサイトの構築方法

ここからは実際にECサイトを構築する方法を解説します。ECサイトの構築方法は主に以下の3つです。

◾️|自社開発
◾️|ECパッケージの利用
◾️|外部委託

自社開発

最も柔軟にサイトを構築できる上、費用を抑えながらスピード感を持って進められる方法は「自社開発」です。

社内に専門知識を持つ人材がいる場合には、ゼロベースからECサイトを構築することも不可能ではありません。また、オープンソースを利用し、レベルの高いサイトをつくることもできます。
しかし、社内人材が必要な上、オープンソースは度々セキュリティ面での脆弱性が指摘されてることもあり、運用には注意が必要です。

ECパッケージの利用

企業が販売している「ECパッケージの利用」でECサイトを構築する方法です。
ECパッケージは社内にECサイトに関するノウハウが無い場合でも、理想とするイメージに近いテンプレートを利用することで質の高いサイト構築が可能です。

パッケージによっては費用を抑えながら、短期間でECサイト運営を開始できます。
しかし、テンプレートに理想とするイメージが無い場合や、ある程度の機能の制限があります。

≫≫ ECパッケージとは?費用相場からおすすめ会社を徹底比較

外部委託

「外部委託」では制作会社に依頼しECサイトを構築していきます。
希望の内容を全て詰め込んだ理想のECサイトを立ち上げられる反面、構築費用が高額となる可能性があることには注意しなければいけません。

EC事業を行うメリットとハードルの高さ

EC事業を行うメリットとハードルの高さ

冒頭でお伝えした通り、EC事業を展開する企業が増えていることもあり、参入ハードルが高くなっています。この章ではEC事業を行うメリットとハードルについて解説していきます。

  • EC事業を行うメリット
  • EC事業のハードル

EC事業を行うメリット

前述した通り、現在EC市場規模は大きく伸長を続けています。そして、この流れは日本だけではなく世界中においても同様です。

EC事業は実店舗とは異なり、物理的な距離を問わず世界中の顧客を相手に商品を販売できるため、従来とは比較にならない規模での販路拡大が期待できます。
さらに多くの人の目に触れるサイト上に広告を掲示することで、大幅なブランド認知の向上も可能です。

EC事業を行うことで、実店舗 では不可能な範囲への商品訴求、拡散が期待できます。
また、実店舗では営業時間外での売上は見込めませんが、EC事業であれば24時間365日、サイトが運営されている間は売上が発生する可能性があります。
EC事業は販路拡大と商品訴求、ブランド認知向上といった効果はもちろん、店舗家賃や光熱費などの固定費がかからず売上をあげられる手段として唯一無二の存在なのです。

EC事業のハードル

EC事業に参入する際のハードルとして、「競合他社が複数存在する」という点があげられます。市場が大きく伸長している状況だからこそ、新規参入する企業は自社だけではありません。

そのため、効率よく顧客を流入させるための仕組みづくり、広告宣伝の方法、サイトデザインなどさまざまな分野で試行錯誤する必要があります。特に、検索結果の上位表示に関わるSEOなどは、大手ECモールの影響が大きくなっているケースが少なくなく、純粋な検索からの集客には苦労する可能性があります。

そして、「顧客との接点が希薄」になることもEC事業における課題の一つです。
EC事業は顧客と直接コミュニケーションを取ることがないため、サイト上のデータ分析が重要になります。長年の経験や豊富なデータを元にした分析ができなければ、適切な対処ができないかもしれません。

このように、EC事業への新規参入には、競合他社の多さと、顧客分析という主に2つのハードルがあります。

≫≫ ECサイト分析で重要な3つの指標とは?分析の方法からツールまでを紹介

≫≫【EC担当者必見】ECサイトの売上を上げるための販促施策10選を紹介

EC事業を成功させる5つのポイント

EC事業を成功させる5つのポイント

EC事業を立ち上げた際に成功へ導くためのポイントについて、以下の5つの項目に沿って解説していきます。

  • 良質な商品やサービスを提供すること
  • ECサイトやアプリの使いやすさを追求すること
  • 顧客満足度に重点を置くこと
  • 適切なマーケティング戦略を立てること
  • 継続的な改善を行うこと

良質な商品やサービスを提供すること

取り扱う商品やサービスが良質であることや、顧客にとって魅力的であることは重要なポイントです。

ECサイトの主な目的は、商品やサービスの売上拡大です。しかし、単に商品やサービスを掲載し、販売しているだけでは思うような成果は得られないかもしれません。商品やサービス自体が良質であることはもちろん、季節に応じた特集ページを企画したり、使用者の声を反映させたりするなど、コンテンツ作りにも注力しなければいけません。

サイトに訪れた顧客が思わず購入ボタンを押してしまうような、魅力的な商品、サービスの提供、コンテンツ作りがECサイト成功には欠かせない要素となっています。

ECサイトやアプリの使いやすさを追求すること

ECサイトには数多くの商品が存在していることから、目的の商品ページへとすぐにアクセスできる環境を提示することが重要です。
探している商品がすぐに見つからなかった場合、離脱してしまうというデータもあります。

対策として「サイト内検索の最適化」を行うことをおすすめします。
通常ECサイトにはサイト内検索が設置されていますが、サイト内検索の機能が不十分である場合、ユーザの離脱を招いてしまう可能性があります。そのため、サイト内検索の最適化を行いユーザの検索行動をサポートすることでユーザビリティが向上し、売上向上も期待できます。

サイト内検索については以下の記事でまとめているのでご一読ください。

≫≫ サイト内検索とは?3つのやり方・導入方法から活用事例までを解説


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顧客満足度に重点を置くこと

顧客満足度に重点を置くこと

画像出典元:​​GDP に現れない ICT の社会的厚生への貢献に関する調査研究

顧客満足度は、ECサイトに限らず幅広い業界において重視されているポイントです。

現在はSNSを通じて、あらゆる利用者の声が拡散されていきます。
株式会社情報通信総合研究所が調査したデータによると、口コミを参考にして、商品を購入する割合80%以上とされているため、商品やサービスを利用したユーザの口コミで満足した評価が多ければ多いほど、新規顧客の獲得率が上昇する可能性があります。

一方で、顧客満足度が低い場合、新規顧客の流入が厳しくなるだけでなく、既存顧客までもが離れてしまう要因になります。
顧客満足度に重点を置いた運営は、良い口コミにつながる可能性だけではなく、ECサイト自体の信頼性向上にも貢献します。そのため、利用者に対してアンケートの実施や、場合によっては電話などを活用し、徹底的に分析、対応することをおすすめします。

適切なマーケティング戦略を立てること

ECサイトでは、事業者側が全く想定していない顧客層から、商品が購入される場合も十分にありえます。

一見すると良い状況と思われますが、これを放置してしまうと後々大きな課題に発展するかもしれません。なぜなら、ターゲットを限定したマーケティングを展開していることで事業者自らが販路拡大を妨げている可能性があるからです。

全く想定していない顧客層から商品が購入されている場合、自社がターゲットとして見逃している可能性がある顧客層を明確に分析し、想定されるターゲットに応じた対策を講じることが大切です。
例えば、海外顧客が多いにもかかわらず日本語表記のみで運営しているECサイトは、多言語表記に対応することでさらなる売上向上が見込める可能性があります。

このように、データ分析を元にした適切なマーケティングがECサイト成功には欠かせない要素となるのです。
こちらの内容については、以下リンクで詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

≫≫ ECマーケティングとは?EC担当者が見落としがちな施策を解説

継続的な改善を行うこと

前述したように、EC事業は参入する企業も多くハードルが高いため、事業が波に乗ったとしても、常に冷静にデータや状況を分析し、顧客の動向に応じた改善を施す必要があります。
継続的な改善を心がけ、常にECサイトを最良の状態に保ち続ける意識が重要となります。

ECサイトの改善については、以下のリンクで詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

≫≫ ECサイトを改善する4つのポイントとは?成功事例を交えてご紹介

まとめ

まとめ

ECサイトの市場規模から、実際に事業の立ち上げ方、さらに立ち上げ後に運用を成功させる方法についてお伝えしました。
現在、世界的にEC事業は右肩上がりを続けており、この流れは今後も続くことが想定されています。
社内にノウハウを蓄積し、さらなる販路拡大を実現するためにも一日でも早いEC事業への参入がおすすめです。

そのためにも、本記事の内容が参考になりましたら幸いです。


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(X:@BST_hoshiko

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