ECサイトは膨大な商品数を扱うため、商品検索機能の実装は必要不可欠です。
初めてサイトを訪れたユーザはもちろん、リピーターにとっても欲しい商品が掲載されているページへすぐにアクセスできることは大きなメリットとなります。
ユーザビリティを考慮した場合、必ず導入しておきたい機能ですが、商品検索機能は、自社ECに必要な機能を搭載しているツールを選ぶ必要があります。自社ECに必要な機能を搭載しているツールを選ぶことで、CVRの改善が可能です。
今回の記事では、商品検索機能を強化してCVRを改善する3つの方法をお伝えします。最後までご覧いただければ、商品検索機能に関する理解を深めるとともに、CVRを改善させるヒントが得られはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
導線改善で売上に貢献する
検索結果ページをLPとして活用することで、業務効率が大幅に改善
サイトの受注率が5.5%向上、
短期間・低コストの実装で、
成果を上げた
EC向け商品検索サービス
「GENIEE SEARCH」
検索利用者が15ポイント上回る効果
検索経由のCVRが約8倍の効果
レコメンド施策事例集
商品検索の機能性は、そのままCVRに大きく影響します。
とあるデータによると、商品検索機能を利用したユーザの購買率は、サイト全体の購買率と比較して約10倍という結果が出ています。
これは実店舗での買い物をイメージしていただければ分かりやすいかもしれません。
店舗を訪れた客が、商品を探すため、店員に質問して売り場まで案内してもらう場合、購入する意思は高いといえるでしょう。
この例と同じように、ECサイトでも商品検索は購買率に大きく影響するのです。
もし商品検索機能が不十分である場合、ユーザが求める商品がECサイト内にあるにも関わらず検索結果に表示されないことから、ユーザはそのサイトでは扱っていないと思い、結果的に競合サイトへと離脱してしまう可能性があります。
ECサイトにおける商品検索の機能性はそれほど重要です。
ECサイトには、商品検索機能が既に実装されているケースがほとんどです。
しかしながら、ユーザが求める商品ページへアクセスができないというケースも見受けられます。
このような現象が起こる主な要因としては以下の3点が考えられます。
日本語は、ひらがなやカタカナ、漢字のほかに、アルファベット(大小文字)を併用していることから、商品名をひらがなと認識して検索したが、実は商品名はカタカナであったり、そもそも商品名の入力を誤っていたりすることで検索結果に表示されていないケースが考えられます。
こうした検索キーワードのミスマッチの防止は、次章で紹介する「表記ゆれ」やサジェスト機能を強化することで、対策が可能となります。
検索結果の2ページ目以降はクリック率が大幅に減少するというデータは広く知られています。
ECサイトでは取り扱う商品が多くなると、検索したキーワードに対して、多くのページが検索結果として表示されることになります。そのため、ユーザが求めている商品が埋もれてしまい2ページ目に表示されてしまうケースがあります。
ユーザが求めている商品ページを1ページ目に表示させるためには、検索結果の重み付けを行うことが効果的です。
検索結果の重み付けとは、ユーザが検索したキーワードに対して、ユーザに優先的に見せたい情報を検索結果の上位に表示させる機能です。
重み付けの詳細については以下の記事でまとめているので参考にしてください。
≫≫ サイト内検索ツールの基本機能&売上アップにつながる便利機能を紹介
商品検索はしたものの、関係のない商品が表示される場合は、ECサイトのユーザビリティを損ないユーザの離脱を招くだけでなく、ECサイト自体の信用度にも関わるため、根本的に商品検索機能を見直す必要があります。
ECサイトの商品検索と一括りにしても、実際にはさまざまな機能があります。
その中でも、代表的な検索システムは以下の4つです。
以降でそれぞれについて詳しく解説していきます。
「サジェスト」とは日本語では「提案する」などと訳されます。GoogleやYahoo!などで検索ボックスに文字を入力すると、検索ボックスの下に候補として表示されるのがサジェスト機能です。
商品検索機能は、実店舗における売場までの案内人に相当します。そのため、ユーザが求める商品ページまでスムーズに案内する必要がありますが、商品名が曖昧であるなど、ユーザが正確なキーワードを入力できない場合も少なくありません。
このようなケースでも、サジェスト機能であればユーザの求める商品につながるキーワードを提示することができます。
例えば、ヴィーガン食品を扱うECサイトでユーザが上の画像のように検索窓に「ビーガ」まで入力した際に、検索意図を汲み取りサイト内で取り扱っている商品のキーワードから「ヴィーガン」や「ヴィーガン 食品」などを候補キーワードとしてサジェスト表示することが可能です。
検索語句があいまいであったとしても、候補に目的の商品名が表示されることで入力ミスを防ぎ、最後まで検索語句を入力する手間を省けるため、ユーザビリティや購買率の向上が期待できます。
つまりサジェスト機能とは、ユーザが求める商品を提案し、購入をサポートする機能といえるでしょう。
そしてこの機能はテキストで候補を表示させるだけではなく、画像を表示させてサジェストすることもできます。
≫≫ECサイトに必要なサイト内検索のサジェスト機能とは?導入するメリットを解説
サジェスト機能で候補となるキーワードを画像と一緒に表示することで、直感的にどのような商品かを把握することができます。画像付きサジェストで目的となる商品が表示され、その商品画像をクリックすることで目的の商品ページにすぐに辿りつくことができます。
ユーザの手間を最小限に抑え、目的の商品ページにすぐに辿りつかせることができればユーザの利便性は高まり、購買率の向上も期待できます。
また、画像付きサジェストでは、ユーザに気づきを与えられることもあります。上の画像のように、「眉 ペンシル」を検索しようと思い「ま」と入力したところ、候補のキーワードである「マニキュア」にカーソルが触れ、表示されたマニキュアの画像から商品への興味を持ち、結果的についで買いにつながる可能性もあります。
食品やアパレルなどのECサイトで直感的に商品を探せるサジェスト表示させたい場合は、テキストと画像をあわせて表示できるサジェスト機能を搭載することをおすすめします。
ユーザが検索ボックスにキーワードを打ち込み、商品ページヘのアクセスを求めたにもかかわらず、結果が0件だったというケースも少なくありません。このようなケースでは、ECサイトにユーザが求める商品は存在しているにもかかわらず、「表記ゆれ」によって検索に引っかからなかったという原因が考えられます。
「表記ゆれ」とは上の画像のように、「同じ商品や概念を指しているが、テキストベースでの表現方法が異なる」状況を意味します。例えば「ルイビトン」とユーザが検索した際に、サイト上では「ルイ・ヴィトン」と登録されていると検索結果に表示されない可能性があります。
求めている商品があるにも関わらず、該当が0件という検索結果から、ユーザは残念ながらそのサイトでは取り扱っていないと判断してしまうでしょう。このような状況を防ぐためにも、「表記ゆれ」に対応した機能は必要です。
買い物をしている際、ある程度欲しい商品のカテゴリはイメージできているが、具体的に何を買うかは決まっていないというケースもあるでしょう。このような状況をサポートする機能として、「ドリルダウン」と呼ばれる機能があります。
ドリルダウンは絞り込み機能とも呼ばれ、商品カテゴリからより具体的にアイテムを絞り込むことができます。例えば商品の価格帯、色、サイズ、ブランドなどの条件でアイテムを絞り込むことで、ユーザが求めている商品をクリック操作のみで簡単に探すことが可能です。
ファセットカウントとは、求めている条件で絞り込む前に該当する候補がどのくらいあるかを表示する機能です。
上の画像の()内に表示されている数字がファセットカウントです。絞り込む前に条件に合う商品の件数を事前に把握できるため、絞り込みすぎて検索結果が0件になってしまったり、逆に絞り込み条件が足りず検索結果が多く表示されたりする状況を防げます。
ユーザはこの数字を確認した上で商品を探せるため、絞り込みによる手間を省くことができます。
それでは実際にECサイトの商品検索機能を利用して、CVRを改善させる方法について以下の3点に沿ってお伝えします。
前述したように、ユーザの入力ミスや2ページ目以降に検索結果が表示されているなど、商品検索システムの機能が対応できていない場合、検索結果にユーザが求める商品が表示されず、そのECサイトでは取り扱っていないと判断されてしまい離脱につながります。
そのためCVRを改善するためには商品検索システムの精度を向上させることは、欠かせません。
表記ゆれだけではなく検索精度を向上させるため、商品検索システムには以下のようなさまざまな機能が備わっています。
他にも前述した絞り込み機能であるドリルダウンや、ファセットカウントなども検索精度に大きく影響するでしょう。
まずは検索システム自体の機能を充実させることが重要です。
ユーザビリティはECサイトを構築する上で重視されるポイントです。
どのような商品でも使いづらいものは人気が出ないように、ECサイトでも訪れたユーザが快適に買い物できない場合は、早期離脱につながり人気のないサイトになってしまいます。商品リンクや購入ボタンの場所が分かりづらかったり、購入決定までの手順が複雑だったりした場合、多くのユーザは離脱してしまいます。
そのため、商品が見やすく特徴を理解しやすい配色やレイアウトを行い、購入に至るまでのプロセスを明確にすることで、CVRは改善されると考えられます。
ユーザの使い勝手を考えるうえでも商品検索システムを活用することで、ユーザビリティの向上につながります。
具体的には以下のような機能が、ユーザビリティの向上に役立ちます。
多くのユーザにとって商品を探しやすい環境を提供することも、CVR改善には必要だといえます。
多くのユーザに検索されている商品や情報は、需要があると考えられます。そのため、多く検索されているキーワードに関連する内容をサイト内で充実させることでCVR改善につながることが考えられます。
分析の方法としてはGoogle Analyticsで確認できますが、検索ツールによっては分析機能を搭載している場合もあります。ツールによって分析できる範囲は異なりますが、基本的にはGoogle Analyticsよりも簡単に分析結果を出すことができます。
ユーザの需要にすばやく的確に応えるためにも、分析機能を持ったツールを利用することをおすすめします。
≫≫ Googleアナリティクスでサイト内検索レポートを見る方法&分析のコツ
ECサイトの商品検索機能を強化させることで、CVRの改善を図る方法を解説しました。
その具体的な内容としては以下の通りです。
検索機能は実店舗における売場案内人に相当します。
この機能が脆弱であれば、ユーザが離脱してしまうことは仕方ないともいえるでしょう。
しかし充実した機能を持つ商品検索システムを使うことで、ユーザが求める商品を的確に提示でき、結果としてCVRの大幅改善につながるはずです。
そのためにも本記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。
導線改善で売上に貢献する
検索結果ページをLPとして活用することで、業務効率が大幅に改善
サイトの受注率が5.5%向上、
短期間・低コストの実装で、
成果を上げた
EC向け商品検索サービス
「GENIEE SEARCH」
検索利用者が15ポイント上回る効果
検索経由のCVRが約8倍の効果
レコメンド施策事例集
GENIEE SEARCH編集部
(X:@BST_hoshiko)
ECサイトや企業サイトにおける快適なユーザ体験を実現するための導線改善方法から、ECマーケティングの手法まで幅広く情報を発信しています。